どうして図書館？

 図鑑を図書館に寄付して本当に子どもたちが使ってくれるの、直接子どもに渡した方が確かではないのかと聞かれます。その通り、子どもに直接手渡せたらどんなにいいことでしょう。しかし10～14歳の子どもだけで369万人います。印刷、配送費を考えたら実現不可能です。そこで次善の策として図書館に置いてもらうと考えました。

　現状を知るために各地の図書館を訪問し、様子を見るとともに、子どもたちの利用状況を質問しました。古い本が多いのですが、住民からの寄付だそうです。週末中心に子ども向けの各種プログラムを行っており、平日でもギターや、中庭でダンスの練習をしているグループもあり、意外と人出は多かったです。職員に寄贈予定の図鑑をお見せしたところ、子どもたちは喜ぶだろうと、近くにいた子を呼んで見せていました。他の図書館でも同様で、この図鑑を長時間読んでいる子もいて、図書館にこの図鑑があれば確実に使ってもらえると確信しました。