本文より9　第四章　最大の試練より

第四章　最大の試練

②長い長い夜

　救急病院に着いてから、医師が救急隊員との状況確認、私への状況確認、対応の打ち合わせをする間、完全に意識をなくして、横たわった娘の口からは、ただただ緑の液が細く流れ落ちていました。

　いつもなら、睡眠薬の必要になるＣＴ検査も意識がなくそのままできるのが、皮肉に思えました。検査の結果、腸閉塞で間違いなく、しかも難しい手術になるので、この病院での対応はできないとのことでした。ちょうど車で追いついたお父さんが合流し、また病院を移動しました。

　救急救命科に受け入れられて、・・・

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