力持ちって言わないで！

「力持ちって言わないで！」

と、40年近く思っていました。

元々体格が良かったので力はあるほうでした。

中学生の時に精米するための玄米を30kg駐車場から精米所まで運んでいました。

バイト先ではドリンクのケース12kgを3段重ねて運んでいました。（箱が破けるのでやめましたが⋯）

 

私が子供の頃はまだ

「女性は女性らしく、男性は男性らしく」

が色濃く残っていました。

そのため力持ちの女子は変。

個の尊重よりもみんなと同じが美徳とされていました。

そんな中での自分探し。

 

しかし吹奏楽部に入るとクラリネットを希望したのに体格の都合でテナーサックスを担当、短距離走希望で陸上部に見学へ行ったら砲丸投げを勧められる始末。

力がある事実は変えられないからせめて女性らしくと思い手芸クラブや調理クラブへ。

 

しかし何をやっても下手の横好き。

どんなに努力をしても「これが私！」と胸を張れずに40歳目前。

 

そんな時にたまたま出会った筋トレ。

女性で力持ちなんておかしいと奇異な目で見られるんじゃないかという不安からのスタート。

しかし、多様化が進んだこの時代とSNSの普及が手伝って、力持ちキャラの女性の市民権はすでに確立されていました。

 

時代の流れが私の居場所を作ってくれました。

 

色々な考え方、趣味趣向などで生きにくさを感じている人は世の中に実は大勢いると思います。

もちろん自ら険しい道を切り開いて世の中に立ち向かうことも大切だと思いますがそれは痛みを伴い時には心に深く傷を負うことも。

 

時代は目まぐるしく変わります。

 

今は自分の生き方に違和感を感じていたとしてもいつかそれが変わる日が来るかもしれません。

諦めずに時が来るのも待つのも選択肢として取り入れてみてください。

 

他人は変わりません。

 

でも時代は変わります。

 

あなたが無理に変わる必要はありません。

 

「あなたらしく」を諦めないでください。

 

かずさ