
支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 623人
- 募集終了日
- 2021年2月26日
コンバインの価格を経営的にご説明いたします
私はそもそもこのクラウドファンディングがあまり好きではありませんでした。
それは、他の募集をみていると、単に「現金がないから」というものが多く、経営計画を立てれば自力で回収できそうなものが多いからです。
その逆で、充分に自力で回収できるのがわかっているにもかかわらず、プロモーション目的で善意を集めている・・・ように見えてしまうのも、とても苦手でした。
だからこそ声を大にして言いたいのですが、それでもクラウドファンディングに出しているのは、費用対効果の面で、売り上げを伸ばして導入できるような代物ではないからなんです。
多くの方が「農家」「支援募集中」という言葉や、売り上げが少ないから古代大豆が存続できないと読み替えてしまうようです。私がこれまでの苦労話を書きすぎているのも、そういった印象を与えてしまうようで申し訳ありません(苦笑)。
弊社の実績は赤字ではありません。黒字です。いろいろあった今季でしたが、増益を見込んでいます。
さらに付け加えるなら、デザイン業が農業の赤字をカバーしているのではなく、農業部門だけで黒字です(経営者の方には分かっていただけると思いますが、だからといって儲かっているとは違いますよ!)。
メーカーのコンバイン=800万という価格設定の背景ですが、
・集落営農(同じ地域で何軒もの農家で同じ作物をつくること)
・慣行栽培(農薬を使用して優良品種を大量につくること)
・減反政策(田んぼを大豆に転作することで補助金をもらうこと)
こうした国の大きな農業政策の一環を想定して設定されている金額です。
コンバインの導入や大豆の選別などの調整作業をする施設自体も、補助事業を使って導入するとより一層現実的になってくるでしょう。
具体的に数字で説明します。
確実に売り上げにつながるのは農協に出荷することですが、この場合は1kgあたり200円前後での取引となります。
コンバインの償却期間は7年ですので、800万で購入した場合、わかりやすく定額法で換算すると1年あたり120万弱となります。
120万を確実に大豆の売り上げでカバーするとしたら、120万円÷200円で6トン必要な計算です。
慣行栽培での収穫量は1反(1000平米)あたり230kg前後ですが、自然栽培+古代大豆の場合は、植える本数が少ない+粒が小さいために1反あたり120kg前後(あくまで豊作の場合)になります。
6トンの収穫量を得るためには50反(5町)の面積が必要ですが、ここで以下のことが問題になります。
・それだけの面積をまとまった地域では借りることが難しい
・畑の畔草の管理が果てしない(季節限定での人員の確保と人件費)
・調整施設への投資(出荷するためにさらに莫大な投資が必要)
北海道など、1つの畑が広大で畔草の管理が必要もなく、まとまった場所で栽培できるならかなり現実的になってきますが、中山間地域の多い日本の場合、畑は細かく分かれていて畔の草の管理が面積があるだけ必要になってきます。
また、集落営農の場合で田んぼを転作する形であれば、大豆の栽培は副業のようなもの。個々の農家に草刈りは委ねられるので問題にはなりません。
私の周りの畑は台地なので大きなほうですが、それでも畑1枚が2反〜3反ぐらい。50反となればおおよそ20枚ぐらいの畑になります。
これを管理しなければいけない畔の距離で考えると1枚2.5反で計算した場合、100m x 25m x 20 = 50km の距離の草の管理をすることになります。
「畔」というと田んぼのような1mに満たないものを想像するかもしれませんが、実際中山間地域では法面と言われる3mぐらいの斜面がほとんどで、ひどいところは5m幅の急斜面もあります。
夏場は月に1回は草刈りをしなければいけませんので、人員を確保しなければとても無理です。草刈りをする機械も開発されていますが、実際は機械が入れるような緩やかな斜面は少ないものです。*ちなみに法面に除草剤をまくと地盤が緩み雨で簡単に崩れます。
さらに収穫した大豆を出荷するためには調整施設と呼ばれる施設を設け、選別する機械を導入する必要があります。この選別機が非常に高価で、特に色彩選別機はこの規模に対応するなら1,500万はします。つまり50反では到底足らないわけです。
個人で導入するような代物ではないことがわかっていただけるでしょうか?
経営的な観点でみて、導入することで確実に売り上げがあがり、償却できる見込みがあるのなら、クラウドファンディングには出さず自分で導入したでしょう。
私たちは農協には出荷せず加工して出しているのでもっと効率はよいですが、製造と販売とがセットで求められることになるのでコンバイン導入がそのまま売り上げアップにつながる確実性はありません。
弊社の場合、今すぐ必要な投資はコンバインではなく、選別機と倉庫です。これらは小規模のものを導入する計画になっていますが、これらに投資をした上で売り上げを順調に伸ばし、コンバインを導入できるようになるまでには少なくともあと5,6年は現在の形でやっていく必要があります。
それまでに体を壊してしまっては元も子もない。
かといって、経営的に導入できるようなものでもない。
だからこそ、このクラウドファンディングでの募集をさせていただきました。
数字を管理されている経営者の方にはフワリとした話をしているように見えるかもしれませんので、いかにコンバイン導入が経営的に非現実的な数字なのかをお伝えさせていただきました。
残り期間も少なくなりましたが、ここにきて多くの支援が集まってきていることに本当に驚いています。正直難しいと思った時期もありましたが、これはいけるんじゃないか・・!?
金額も大きいので今回は大真面目に経営的に導入できない現状を説明させていただきました。
引き続きみなさんのご支援を何卒よろしくお願いいたします!!!
リターン
5,000円

サンプル支援A|ごはん豆+コンセプトブック
古代大豆を水戻しなしで白米と炊くだけで手軽に食べられる「ごはん豆」サンプル(2合分)と、古代大豆に出会った物語を収めたコンセプトブックを郵送でお送りいたします。
<お送りするもの>
・ごはん豆(2合分)
・コンセプトブック(14P)
・お礼状、ごはん豆の食べ方
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 1971
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円

食べて応援A|プレゼントにも最適!ここく全商品サンプルセット
ここくの全商品のサンプルが楽しめるだけでなく、贈答用としても使用できる箱入り(包装付き)セットです。
<お送りするもの>
・コンセプトブック
・本染手拭い
・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
- 申込数
- 468
- 在庫数
- 531
- 発送完了予定月
- 2021年4月
5,000円

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・お礼状
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
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・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
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