【この絵本の楽しみ方】

　この絵本「いろいろめがね」は、手で作ったメガネを覗くと、相手の感情が可視化されて見える、という設定で主人公が友達の様々な感情を見て、相手がどういう気持ちなのか、ということに気づく描写で構成されています。

　

　絵本を手に取っていただいた方の中には、３歳児さんや未満児さんの担任をしている先生や保護者の方もいらっしゃるかと思います。低年齢の子ども達には、いくらイラストで可視化されているとはいえ「相手の気持ちを察して気づく」というのはなかなか難しいのではないでしょうか。

　では、そういった低年齢の子ども達に「この絵本は不向きなのか？」と言われると、そんなことはありません。

　「おこりんぼめがね」をかけて一緒に怒った表情や「なきべそめがね」をかけて泣いている表情をして感情を表現する遊びや関わりで楽しむことができます。

　絵本には手遊びを載せたページも作っていますので、その手遊びを一緒に楽しむこともできます！

　

４・５歳児の子ども達であれば少しづつ相手の気持ちに気づいたり、想像したりして、自分とは違う「相手の気持ち」がわかるようになります。そういった子ども達にとっては、自分たちの実体験と照らし合わせながら絵本の中の登場人物の感情を疑似体験し、日常生活での他者との関わり方へと繋がるきっかけとなるかもしれません。

 

このように、読む年齢に応じて（個々に応じて）読み手側が意図を持っていくことで、子ども達への伝わり方や読み終わった後の言葉の掛け方も変わってくるかもしれませんね！

　

　ぜひ、皆さんなりの楽しみ方、子ども達への伝え方で読んでいただければ嬉しいです！　　

　　

　最後まで応援、よろしくお願いします！