阪本順治さんからメッセージをいただきました

 

プロジェクト事務局でございます。

 

映画監督の阪本順治さんより応援メッセージをいただきましたので、ご紹介いたします。

 

 

表現とは、表に“現れる“の略だと思っています。

つまり、対象に向きあったときに生まれる感情は、

あらたに作り出されたのではなく、常日頃から培った、

普段のじぶんのなかにある情念が、

意図せずひきあげられていく、その刹那だと思っています。

宇野マサシさんの作品には、

宇野マサシさん自身が重ねあわせてきた喜怒哀楽、

つまり心を支え続けてきた背骨が映っているのです。

以前、西成を舞台とした作品群を観たとき、

私の手のひらが、その背骨に触れたような、錯覚を覚えました。

そして、その場で自分に問い返しました。

「おまえの背骨はちゃんとしているのか」と。
ものづくりの基礎を私自身があらためて確かめる意味でも、

画集の出版が、ただただ待ち遠しいばかりです！

（阪本順治）

 

 

故  原田芳雄さんは、生前「原田居酒屋」と呼ばれるほど、毎夜自宅に様々な業界人を集め宴を開いていたといいます。宇野さんと阪本さんはその催しをきっかけに出会いました。

 

宇野さんが第二のふるさととも感じ、住み込みで働くかたわら制作したのが大阪・西成。2011年から1年間、豊田にあった実家や所蔵の作品を売り、その資金をもとに、再開発の波に飲み込まれる直前、脈々と受け継がれてきた生活の証を描きました。

 

プロジェクト終了まで、残り一週間を切りました。

 

ネクストゴールの達成まで、ご支援、ご周知へのご協力を賜りますよう、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。