ADHDの"普通"への努力

ADHDを有する私達には、百貨店や飲食店その他のアルバイトを経験することが大切であると思っています。

私は大学生のころ、百貨店の雑貨売り場で３年間ほどアルバイトをしましたが、"普通"ができない現実を強烈に突き付けられました。

"普通"はできることができず、"普通"はしないミスを繰り返してしまうのです。

どんなに優れた部分があっても、どれほど一生懸命に接客をしようとも、そのままでは何らの成果もあげられるはずもなく、解雇までほのめかされるほどでした。

ここで諦めてしまうか否かで、後の人生が決まると私は思いました。

それからというもの、自分が犯したミスとその対処法を日々メモ帳に書き足していきました。そのメモ帳を毎日、出勤前や休憩中に何度も何度も見直し、アルバイトに励んでいました。

一年後、フロアマネージャーから「今では君が一番頼れるよ」と言われた時には、涙が出そうになりました。