【CACI物語：卒業犬 ㉜「GINO」】

 

現在、突出している鳥猟犬問題は「飼い主（ハンター）の老齢化」

立派な犬舎も飼い主の年齢と共に老朽化し、世話ができず衛生面においても劣悪な環境下に置かれている犬達が非常に多く、今も数件の相談が来ています。

 

2年前、CACIインスタグラムにメッセージが届きました。

「独居老人が飼っているセッターが、身動きできない狭い小屋に閉じ込められています。糞尿まみれで吠えるからと、首にはショックカラーを着けたまま。

保健所から指導も入っているのですが、全く何も変わりません。助けることはできないでしょうか？」

www.youtube.com/shorts/et813_he5iU?feature=share

ご近所の方からのご相談でした。

飼い主は86歳、猟友会会員だった元ハンター。犬は1歳でした。

ご自身で世話はできず、糞尿まみれ。

それでも頑として手放そうとせず、

誰も手を出せないように小屋に鍵を付け、1日中、閉じ込められていました。

 

相談から2年。

飼い主が入院され、セッターはようやく劣悪な環境から解放されました。

https://youtu.be/4AHeDU5JQRI

 

ご近所の皆さんが団結して

「見ぬふりをしなかったこと、積極的に関わったこと」

でセッターは救われたのです。

https://youtu.be/qyp19OaV63M

 

このような事態に陥った問題点

＊犬の飼育について親族との話し合いができていない。

　　（高齢での一人暮らしで、世話ができるのか）

＊ブリーダーが相手を選ばずに販売する。

　　（一人暮らしの高齢者への安易な販売）

上記2点が浮き彫りになりました。

 

私は「ゲーム」としてのハンティングは反対です。

もう、そのような時代ではないですよね。

 

鳥獣被害のため、地域に貢献されているハンターの方が大半を占めます。

そして猟犬問題を憂い、賛同される方は多いのです。

ハンター当事者にとって、このような行為は同類と見做されるため

迷惑千万この上ないのです。

 

犬の飼い方も、昭和のような飼い方ですと

場合によっては「動物虐待」に値します。

それでも人の価値観は変わらないものですよね。

殊に身内で意見しても、なかなか受け入れられないものです。

CACIは「鳥猟犬相談窓口」を設置していす。

自分一人でできなくなる前にどうぞ遠慮なくご相談ください。

そしてお悩みのご親族の方も一緒により良い方法を考えてみませんか。

（＊対象犬種はセッター、ポインター。相談対象区域は関東限定）

https://centro387.sakura.ne.jp/CounselDesk/Counsel.html

 

 

さてセッター君はアメラルボナ家にご縁が繋がりました。

https://readyfor.jp/projects/GUNDOG-RESCUE/announcements/127481

縁とはまさにタイミングです。

 

 

ご近所の皆さんが、グッズ、おやつ、フードまでたくさん持たせてくださいました。

 

 

GINO、今はとても幸せに暮らしています。

 

 

お散歩を楽しみ、お姉ちゃん犬たちと一緒にソファーでくつろぎ、独りになりたい時は寝室に行って寝ています。

 

 

お留守番も問題なくOK！

あとはイタズラをしなくなってくれると最高！　だそうですよ。

 

https://blog.goo.ne.jp/vicky23_setter