【CACI物語：卒業犬 ㉞「リース」】

【CACI物語：保護犬 ④「リース」】

 

愛護センターに収容された時、

既に足を骨折していたポインターの女の子「リース」

子供をたくさん産まされた子の中には

若くても白髪が多い子がいる　と聞いたことがあります。

まさにそのような容貌のポインターだったそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=QgRt6sHoQ2s

 

 

娘が中学生の時です。

「近くの土手でガリガリで後ろ足に怪我をした犬がいる！」

登校した娘から電話が入り、慌てて探しに出向きました。

その犬をすぐに見つけることができました。

無心にゴミ箱を漁っているのはゴールデンレトリバーの成犬でした。

どのくらい放浪していたのでしょう。

毛はパサパサで体中に虫が這っています。（ノミ、ダニの巣窟のような）

迷わずその子を連れて帰り、そのまま我が家で迎えたのが初代ワン子です。

それから２頭目の愛犬もお空に送り、長らく「ペットロス」に陥っていました。

そして、もう我が家では「犬を飼わない」と固く決めたのです。

 

それでも形はどうあれ犬達と関わりたいという想いがあり

ボランティア団体を検索し、CACIにたどり着きました。

そして4年前から、お散歩ボランティアとして通っています。

 

 

月日が流れ、私が通い初めた頃からシェルターにいるのは「リース」だけになりました。

保護期間がなんと10年！どの子よりも１番長くシェルターにいたのです。

特に問題もないのになぜか良縁に恵まれず、シェルター1番の古株です。

 

 

私が初めて会った時から皮膚病・クッシング病・心臓病・ナックリングと病気のデパートの様にハンディーを背負っていました。

 

 

心臓に、体に負担がかかりすぎないよう、

犬用カートに乗せて、お散歩はいつも短めです。

https://youtu.be/rYDvh2AYZJk

 

時に触れ

14歳となるリースの犬生は刻々と幕引きが迫っていることを考える様になりました。

 

昨年の春頃、今までに無く体調を崩し、朝晩の点滴を投与する様に成ったリース

その時、私は「決意」しました。家に連れて帰ろう、我が家に迎えよう！と。

 

 

連れ帰った時は体調がとても悪く

血液検査では肝臓の数値は、数字を振り切り、測れない程でしたが

自宅で点滴投与・食事管理と家族がハラハラする中

リースは頑張り！盛り返してくれました。

 

シェルターでは体調管理は勿論、トイレ訓練やケージ内での過ごし方も万全でしたので、我が家に来て何も問題はありませんでした。

 

とはいえ昨年末から自力で立つ事も歩く事も出来なくなりましたが

投薬とシャンプー治療のおかげで最近は体調も安定し、皮膚の状態も良くなっています。

体調を大きく崩す事なく、ご機嫌で「車椅子」に乗り

ゆっくりゆっくりシニアライフを送っています。

 

 

リースとの生活は「のんび〜り」静かに時間が流れ

犬と過ごす生活とは「贅沢で豊かな」日々だと改めて感じています。

 

リース、１０年間お待たせしました。

私を待っていてくれて、ありがとう！

長生きしようね！

 

 

今、私達は、１頭でも多くの命を繋げようと活動しております。

しかし金銭的に限界の壁があるのも現実です。

そのためクラウドファンディングに挑戦中です。

是非！ご支援を宜しくお願いいたします。

 

（千葉県市川市　藤田様）