眼疾患・認知症・循環器疾患の早期発見サービスプラットフォーム

　QD レーザはレーザ網膜投影技術を活用した独自の眼の検査装置を用いて、眼の簡易検査スクリーニングを実施し、その検査結果を収集・蓄積・解析して、眼疾患・認知症・循環器疾患の早期発見することを目指しています。

　最初に商用ドライバーを抱える企業への導入を想定しています。日常生活の中ではなかなか実施できない眼の検査を継続的に実施し、企業側で逐次検査結果を確認できるサービスを提供することで、企業が行う「従業員の眼の健康管理」を支援することを企図します。

 

　事業者とその従業員の皆様のメリットは、　

・事故防止：自覚のない視機能と認知機能の低下による交通事故を未然に防ぐ効果

・雇用維持：運転者を雇用する事業者様における高齢従業員の雇用継続のサポート

・失明防止：日常的な眼の健康チェックによる、重篤な眼疾患の早期発見

であると考えています。

   12月３１日の新着情報「眼眼疾患について学び、分かってきたこと」で書いたように、眼科の疾患はその多くが、加齢に従って発症する・進行性である・障害が不可逆であると言う特徴を有するため、早期に発見し、有効な治療を施すことが最も重要な対処法です。

 

　

    図１はQDレーザの眼の簡易検査スクリーニング装置（試作品）による某タクシー会社社員92名（大部分がドライバー）の視野検査の結果です。眼科専門医と共著で論文を作成しました。大事な結論は、次の通りです。

・高齢化（６０歳以上）に伴う著しい視感度の低下を見出した。

・検査結果の内、低感度は白内障、視野欠損は緑内障に起因するものであると、眼科医により診断された。脳腫瘍の発見もあった。

・その結果、眼疾患スクリーニング効果が明瞭になった。

 

　現在、健康経営（事故防止、雇用維持等）への本検査装置の適用について、タクシー会社と実装方法を詰めているところです。例えば、毎日の点呼時に本検査装置による眼の検査をすることで、眼疾患の把握、治療の効果と経過に加えて、疲労、アルコール、夜勤等の影響をモニターできる可能性があります。

 

 

    図１ レーザ網膜投影簡易検眼機による視野チェック結果

スコアが高いほど見えない点が多い。良く見える人、見えない部分にパターンがある人、殆ど見えない人の3種類に大きく分けられます。良く見える人は盲点（神経が集まっているところで健康でも見えない部分）以外ほぼ見えています。見えない部分にパターンがある人は盲点の傍に見えない部分がつながっています。殆ど見えない人は、白内障のために光が散乱されて通りにくい・加齢による視機能の低下・認知機能の低下の可能性があります。

 

株式会社QDレーザ　代表取締役社長　菅原充