
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 357人
- 募集終了日
- 2019年7月24日
ACEとSDGsその2: ゴール1について
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目標1「貧困をなくそう」あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
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「まず貧困をなくさないと、児童労働はなくせない」
そんな言葉を私は何度も聞いてきました。
(途上国の政府の方だったり、企業の方だったり。)
そう、貧困の問題は、途上国にとって大きな問題。そして、貧しいから子どもは働かざるをえない状況がある、という理解の中で、むしろ仕事を子どもに与えることで、子どもたちと家族を救っているのだ、そんな持論を展開されることもあります。
確かに児童労働問題を考えるうえで、貧困は決して無視できないことです。
では、貧困が解決されないと、児童労働は解決できないのでしょうか?
ここでは、貧困と児童労働にまつわるエピソードを
1.貧困があると児童労働はなくせない、というのは思い込みである
2.貧困と児童労働は同時に対応できることもある
3.児童労働をなくすことで、貧困の悪循環を断ち切ることができる
という3つの角度で、少し長くなりますが、紹介させていただきたいと思います。
1.貧困があると児童労働はなくせない、というのは思い込みである
たとえ家庭の収入状況が変わらなくても、児童労働問題が解決できるという経験があります。2004年からACEがインドのNGO、BBAを通じて支援していた「子どもにやさしい村プロジェクト」(Child Friendly Village)のモデルの中で、私はそれを学びました。
このプロジェクトは地域単位で児童労働撤廃を目指します。子どもの参加を促し、子どもたちが選挙をして、村の村議会に子どもの代表が意見をいうような仕組みをつくり、子どもたちの現状を村の運営に反映させるようにする仕組みです。家庭への訪問、意識啓発も行っていました。
プロジェクトが進んだある村で、娘を働かせるのをやめて、学校に行かせるようになったお母さんに、インタビューをさせてもらいました。
私が「子どもを働かせるのをやめると、収入が減ってしまい大変ではないですか?」と聞くと、お母さんは「そんなことはない」といいます。その理由をきくと、「飼っていた家畜のミルクを売るようになったから」とのことでした。
ちなみにこの家畜はACEのプロジェクトで与えたものではなく、もともとそのお母さんが持っていた財産です。お母さんはACEのプロジェクトを通じ「どうしたら、娘を学校に行かせることができるだろう」と考えはじめたそうです。逆に言えば、それまで、そう考えたことは、なかったのです。
貧しい状態にある人の中には、その状態を受け入れ「そういうものだ」「仕方がない」という半ばあきらめの境地にある人も多くいます。このお母さんは、プロジェクトをきっかけにその「あきらめ」から脱することが出来たのです。
この「あきらめ」は意外と大敵であり、児童労働をさせている親だけではなく、政府や企業の人たちもこのあきらめに陥っていることがありまず。
実はかなり貧しいといわれる地域でも、児童労働が危険であるという意識が広がることで、子どもに労働をさせないという家庭が出てきて、大人たちの意識が変わり、子どもたちを守ろうという動きが出てくるのです。それを目の当たりにしてきた私たちは、たとえ貧しさがあったとしても、児童労働をなくすことは決して不可能ではない、ということを知りました。
これが一つ目のポイントです。
2.貧困と児童労働は同時に対応できることもある
もちろん、すべてが意識だけでは変えられないという現実もあります。実は、児童労働を解決する活動を通し、貧困の一部を解決することができる、というのが2つ目のポイントで、これも私たちのプロジェクトからの経験でもあります。
現在のスマイル・ガーナ プロジェクト、ピース・インド プロジェクトでは、まずひとつのコミュニティの中でどの家庭に児童労働者がいるのかを特定し、家庭訪問などを通じて働きかけていきます。「子どもが学校に行っていない」状態の家庭を洗い出すことで、この地域で難しさを抱える家庭をつきとめることができるのです。そしてそれぞれの家庭と相談しながら、子どもたちにとって何が最善か、また家庭の支出の負担(制服代など)をどう軽減しうるのか、また収入をどう向上できうるのか、話し合っていきます。
農閑期に仕事がなくなる農業労働者が多いインドのプロジェクト地では、にわとりや、やぎなどを貸し、それを増やして売るビジネスを支援することで、農閑期でも収入が得られるような状態に家庭を持っていく支援をしています。
また、各国政府はひとり親への支援や女の子の教育支援、そして健康保険制度など、様々な社会保障を用意しています。しかし問題は、それを必要とする人たちが、それにアクセスできていないということです。申請方法を知らなかったり、そもそもそのようなプログラムがあることを知らないことも多々あります。ACEのプロジェクトでは、そのような既存の政府プログラムを必要な人につなぐ支援も行っています。
このような形で、児童労働撤廃が目的のACEのプロジェクトは、貧困削減にも貢献しています。
3.児童労働をなくすことで、貧困の悪循環を断ち切ることができる
そして3つめのポイントは、児童労働が、児童労働⇒教育の機会損失⇒貧困⇒児童労働、という悪循環に加担し、いわば貧困の原因にもなっているということです。
ガーナで出会ったカカオ農家のお父さんは30代後半か40代前半ぐらいだったと思いますが、腰を悪くしてもう働けず、その代わりに子どもたちを農園で働かせていました。幼い頃から体を酷使することで、働き盛りの頃にはもう体がボロボロになってしまっていたのです。
体への悪影響だけでなく、働くことで教育の機会を逃してしまうのも、大きな損失です。
子どもが教育を受けることは、実はその子自身だけではなく、家族にとっても良い影響があることが、プロジェクトの中でわかってきました。児童労働をやめ、学校に行くようになった子どもの家庭からは、「子どもが学校で衛生について学んできたため、住居やその周りがきれいになったり、手洗いを頻繁にするようになった」、「子どもが病院がどのような場所がどういうところかわかったため、安心して病院に行けるようになった」「栄養のバランスを気にかけるようになった」「子どもが字が読めるようになったため、政府の支援のプログラムの情報がわかるようになった」というフィードバックが寄せられています。
つまり子どもが児童労働をやめ、教育を受けることで、家庭の状況にプラスの影響を及ぼし、「貧困や、あきらめから抜け出す」きっかけになっているのです。
今日は
1.貧困があると児童労働はなくせない、というのは思い込みである
2.貧困と児童労働は同時に対応できることもある
3.児童労働をなくすことで、貧困の悪循環を断ち切ることができる
という3つのポイントのお話をさせていただきました。
1については、実は中所得国やいわゆる先進国にも児童労働が存在することを考えると、貧困が解決されたら自動的に児童労働が解決されるわけではない、ということもいえます。
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さいごにーSDGsに込められた貧困削減への強い決意
SDGsというとそのゴールばかり注目されますが実はこの全体の文書は「 我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」として、ゴールだけでなく様々な決意が込められています。以下その一部を紹介させてもらいます。
50(新アジェンダの歴史的意義)今日我々もまた、偉大な歴史的重要性を持つ決定をする。我々は、すべての人々のためによりよい未来を作る決意である。人間らしい尊厳を持ち報われる生活を送り、潜在力を発揮するための機会が否定されている数百万という人々を含む全ての人々を対象とした決意である。我々は、貧困を終わらせることに成功する最初の世代になり得る。同様に初の世代になり得る。同様に、地球を救う機会を持つ最後の世代にもなるかも知れない。我々がこの目的に成功するのであれば2030年の世界はよりよい場所になるであろう。(外務省仮訳より)
「私たちは貧困をなくす最初の世代になりえる」というフレーズは、SDGsの中でも貧困削減に対するその強い決意を表しています。貧困の中で暮らす人々の半数が18歳未満の子どもとなっているという報告もあります(UNDP,2018年)。そして「貧困」は「教育」「保健」「産業化」「環境」など様々な問題とも密接につながっているのです。
児童労働をなくす活動を通じて、SDGsの実現に貢献する。
その活動を続けるために、今回このクラウドファンディングにチャレンジしています。
この新着情報のシェアなどを通じ、私たちの活動を多くの人に知っていただけたらありがたいです。ひきつづき、ご協力よろしくお願いします!
ゴール1の目標とターゲット
ギフト
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10,000円
②ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|10,000円
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