大動脈弁狭窄症の患者を救いたい!大動脈弁治療の最適化を目指す研究へ
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大動脈弁狭窄症の患者を救いたい!大動脈弁治療の最適化を目指す研究へ 2枚目
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大動脈弁狭窄症の患者を救いたい!大動脈弁治療の最適化を目指す研究へ 2枚目

寄付総額

13,578,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
222人
募集終了日
2025年6月30日

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2025年06月08日 17:09

大動脈弁狭窄症の治療②

【第一目標額まで後4%となりました!】

チームメンバー大森です。皆さまのご支援により、本プロジェクトは第一目標額の達成まで、ついに残り4%となりました!ここまで来られたのは、私たちの想いに共感し、温かい応援を届けてくださった皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。引き続き、最後まで試験の意義をもっと多くの方に届け、広報活動もさらに広げてまいります。 この挑戦が、日本の医療を少しでも前に進める一歩となるよう、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

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さて前回より、「大動脈弁狭窄症」に関するコラムをお届けしております。第2回となる今回は、「手術のタイミングと選択」についてご紹介します。 

 

【第2回:手術のタイミングと選択について】

 前回は、大動脈弁狭窄症の発症や進行を予防するためのお話をしました。 今回は、病気が進行し、実際に手術による治療が必要となった場合に、どのようなタイミングで、どのような手術を選択するのかについてご紹介します。このテーマは、まさに私たちが現在取り組んでいる臨床研究とも深く関わる重要な話題です。

 

■手術のタイミング

心臓超音波検査で重症の大動脈弁狭窄症と診断された場合、古い報告ではありますが、心不全による息切れが出現すると平均余命は約2年、失神があれば約3年、胸の痛み(狭心症)があれば約5年とされています。そのため、自覚症状がある場合は、手術による治療が推奨されます。一方で、はっきりとした症状がない場合でも、心臓のポンプ機能が低下している、あるいは弁の狭窄が非常に高度な場合には、症状がなくても手術が勧められることがあります。また近年では、中等度の大動脈弁狭窄症に対しても、一部の患者さんに早期の治療が有効となる可能性があり、海外で臨床試験が進められています。

 

■手術の方法

大動脈弁狭窄症に対する手術には、大きく分けて2つの方法があります:

  1. 外科的手術(SAVR:Surgical Aortic Valve Replacement)

  2. カテーテル治療(TAVR:Transcatheter Aortic Valve Replacement)

TAVRは2002年にフランスで初めて実施され、日本では2013年に保険適用となり、施設認定制度のもとで慎重に導入され、現在では、全国に広く普及しています。この10年で、大動脈弁狭窄症に対する治療の選択肢は大きく広がりました。カテーテルで人工弁を留置するTAVRは、体への負担が少なく、早期回復が期待できる治療法として、多くの患者さんに福音をもたらしてきました。私たち医療者の多くも、TAVRが登場したことで重症の大動脈弁狭窄症に対してより柔軟な治療ができるようになったことを、現場で実感しています。

 

■ 欧米では、TAVRは「より若い患者さん」にも広がりつつあります

TAVRは当初、高齢者や高リスクの方を対象に慎重に導入されました。しかし、その後の研究によって中リスク、低リスク患者に対しても短期的な成績が良好であることが示され、今では比較的若く、リスクの低い患者さんにも適応が広がりつつあります。実際、アメリカでは2021年時点で、65歳未満の患者さんにおいてもTAVRを受ける方の数が、SAVRを受ける方を上回ったという報告もあります(J Thorac Cardiovasc Surg. 2025:S0022-5223(25)00002-9)。 

 

■ 長期的な視点ではどうなのでしょうか?

 低リスクの患者さんに対するTAVRとSAVRの比較データは、まだ短期から中期(おおむね5年程度)にとどまっており、10年以上の長期成績については十分に分かっていないのが現状です。もちろん、これまでの多くの研究でTAVRの良好な短期成績が報告されており、それ自体は治療の選択肢を広げるうえで非常に大きな進歩といえます。一方、日本では70代であっても、これからも長く日常生活を元気に過ごされる方が多いため、短期的な成績だけでなく、弁の耐久性や再治療のリスクを含めた長期的な観点からの比較が、今後ますます重要になると私たちは考えています。また、SAVRの成績も近年大きく改善しており、手術技術や人工弁の進歩によって、より安全で低侵襲な外科治療が可能になってきています。こうした背景から、TAVRとSAVRのどちらを選択するべきかは、短期・中期の成績だけでなく、長期的な予後や再治療の必要性まで含めた、より包括的な視点で判断することが求められています。

 

■ だからこそ、日本の実臨床に即したデータが必要なのです

今回、私たちは日本人の低リスク患者さんを対象に、TAVRとSAVRの成績を正面から比較する研究を立ち上げました。これまで欧米で行われた研究の成果は大変意義深いものですが、日本と欧米では平均寿命、体格、医療制度など、さまざまな違いがあります。だからこそ、日本の現場に即した根拠(エビデンス)が必要だと考えました。その成果は、これからの時代における「最適な治療の選び方」に大きく貢献できると信じています。

 

■ 最後に

 TAVRもSAVRもいずれも素晴らしい治療法です。大切なのは、「どちらがいい」ではなく、「どんな患者さんに、いつ、どちらを選ぶべきか」をきちんと見極めることだと思っています。私たちの研究は、その判断をより正確に、より確かなものにするための一歩です。どうかこの取り組みに、ご支援をいただけましたら幸いです。

 

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次回は、(3)「手術後の管理、フォローアップ」について、お話しできればと思います。 今後もぜひご覧いただけましたら幸いです。

ギフト

3,000+システム利用料


alt

3千円 国内の大動脈弁狭窄症治療の最適化を目指して

⚫︎寄附金領収書 ※1
⚫︎お礼のメール
⚫︎研究報告 ※2
⚫︎大阪大学未来基金HPに寄付者のお名前掲載(ご希望制)

※1:寄附金領収書の発行につきましては、READYFORから大阪大学に入金がある2025年8月の日付となり、2025年9月末までに送付します。
※2:本研究の完了時点の論文発表等とともに、PDFでの報告書の送付を予定しています。(2036年を予定)

▽累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。
※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む、大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/

申込数
66
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2036年12月

10,000+システム利用料


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1万円 国内の大動脈弁狭窄症治療の最適化を目指して

⚫︎寄附金領収書 ※1
⚫︎お礼のメール
⚫︎研究報告 ※2
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※1:寄附金領収書の発行につきましては、READYFORから大阪大学に入金がある2025年8月の日付となり、2025年9月末までに送付します。
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※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む、大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
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※1:寄附金領収書の発行につきましては、READYFORから大阪大学に入金がある2025年8月の日付となり、2025年9月末までに送付します。
※2:本研究の完了時点の論文発表等とともに、PDFでの報告書の送付を予定しています。(2036年を予定)

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※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む、大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
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⚫︎寄附金領収書 ※1
⚫︎お礼のメール
⚫︎研究報告 ※2
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※1:寄附金領収書の発行につきましては、READYFORから大阪大学に入金がある2025年8月の日付となり、2025年9月末までに送付します。
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▽累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。
※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む、大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/

申込数
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1 ~ 1/ 10


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