
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 239人
- 募集終了日
- 2025年2月28日
「生まれてきたのに、生きられない」――ネパール新生児医療の現実と、私たちにできること
生まれてすぐ、呼吸をしない赤ちゃん
元気な赤ちゃんが生まれてきて、「おぎゃー」と泣く
そんなシーンは、実は当たり前ではありません。
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10人に1人の赤ちゃんは、呼吸をしない状態で生まれてくると言われています。
赤ちゃんはお母さんのお腹のなかでは羊水の中にいますが、産まれたときに空気を吸い、肺に入って呼吸をすることで「おぎゃー」と泣くことができます。
ただ、うまく空気が吸えずに呼吸ができない状態、つまり新生児仮死状態で生まれてくる赤ちゃんが実は意外に多いのです。
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日本では新生児仮死で生まれても、亡くなってしまうケースは少ないです。
その理由は、「新生児蘇生」という専門的な知識とスキルを持つ医療者が、速やかに適切な救命措置を施すためです。
新生児仮死で生まれてきた赤ちゃんも、適切な処置ができれば、9割以上救えると言われています。
しかし、ネパールでは全く状況が違います。
救える命も救いきれていない現実ーネパールの新生児死亡率は日本の20倍
日本は世界でもトップクラスの医療が整っているため、新生児(生後28日未満)の死亡率は世界で最も低い国のひとつです。
しかしネパールでは、新生児(生後28日未満)の死亡率が出生1,000人あたり16人にのぼります。これは、日本(1,000人あたり0.8人)と比べて約20倍の高い数字です。
生後28日未満で赤ちゃんが亡くなる原因として、早産(妊娠37週未満)、低出生体重(2500g未満)、感染症、合併症、そして新生児仮死などがあります。
低体重で生まれた赤ちゃんは、体温調節が難しく、感染症や呼吸器の問題を引き起こしやすく、感染症に罹ってしまうと抗生剤や輸液などの薬剤投与などの高度な治療が必要になってきます。
一方で、新生児仮死は、適切な蘇生処置(人工呼吸や酸素投与など)が必要ですが、その技術は、高度な専門性をを必要とするものではなく、適切なトレーニングにより、知識と技術を身につけられるものです。
これにより、新生児仮死の赤ちゃんを救える可能性は極めて高くなります。

適切な治療ができる人が少ないネパール
ネパールは日本と違い、産婦人科や新生児科のような専門のトレーニングを受けた医師の数が限られています。
また、そのほとんどは首都カトマンズなどの大都市にいるため、地方では専門医以外がお産の対応をすることがほとんどです。
これに加えて、地方の医療機関は、医師自体がいないところも多いので、Auxiliary Nurse and Midwife(看護師兼助産師アシスタント)と呼ばれるコメディカルが出産に立ち会っています。
こうした医療職は新生児蘇生法の十分な研修を受けていないことも多く、出産件数も少ないので、技術を独学で維持向上するのも難しい状況です。
今回のプロジェクトを一緒に進めるManthali病院の医師も、技術を持つ医療者や設備のあるところで出産できる人を少しでも増やしたい…としきりに仰っていました。
やり方が標準化されていないという課題
もうひとつの問題は、専門性が高い医療者向けの高レベルな蘇生処置のプロトコルが確立されていないことです。
医療では標準的なやり方を「プロトコル」と言いますが、新生児蘇生法については、ネパールではかなり初期的な処置のプロトコルしか公式には認められていません。
向上心が高く、経済的にゆとりのある医療者は海外で学んだりしているようですが、すべての医師が海外で学べるわけではありません。また、先進国で学んだプロトコルを、そのまま医療環境が異なるネパールに丸ごと適用できるわけでもありません。
そのため、統一したやり方で処置が行われておらず、「どのタイミングで、どのように動くべきか」という定まった運用が共有されていないのが現状です。
その結果、現場ではそれぞれが異なる判断で動き、まるで調和の取れていない合唱のような状態になっています。しかし、蘇生の現場は一刻を争うものです。このような状況では、本来救えるはずの命も救えなくなってしまいます。
ASHAはこれまでの地方での活動を通して、草の根での地域に寄り添った活動の大切さを知るとともに、より大局的な視野で、全国で使える処置の方法と教え方の両方を、ネパールの状況に即してネパールの人とともに作っていくことも、ネパールの医療を変えていくために必要だと信じています。
とても大きなチャレンジだとは思っていますが、少しでもネパールの未来を背負う赤ちゃんの命が救われる環境を作っていきたいと思いますので、皆様のご協力をお願いいたします。
リターン
3,000円+システム利用料
サンクスメールを送付し、活動報告会へご招待します!(3,000円・寄付金控除対象)
・サンクスメール
・オンライン活動報告会のご案内(2025年12月に開催予定です)
・寄付金受領書
※寄付金領収書は2025年6月末までに送付予定です。
- 申込数
- 99
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月
10,000円+システム利用料
サンクスメールを送付し、活動報告会へご招待します!(10,000円・寄付金控除対象)
・サンクスメール
・オンライン活動報告会のご案内(2025年12月に開催予定です)
・寄付金受領書
※寄付金領収書は2025年6月末までに送付予定です。
- 申込数
- 69
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月
3,000円+システム利用料
サンクスメールを送付し、活動報告会へご招待します!(3,000円・寄付金控除対象)
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・寄付金受領書
※寄付金領収書は2025年6月末までに送付予定です。
- 申込数
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- 発送完了予定月
- 2025年12月
10,000円+システム利用料
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- 2025年12月

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