トゥリッドゥ役の谷さんからのメッセージです！

トゥリッドゥ役の谷さんから熱いメッセージが届きました☺️

是非ご一読ください！！

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みなさんは普段、「祈ること」はあるでしょうか。

「明日、天気になりますように」「病気が治りますように」「合格しますように」等。

多くの日本人は初詣で手を合わせて祈ります。これらはある種の宗教的な行為です。

目に見えない力に思いを馳せ、私たちを超越したものを感じ、神に祈る、そのような行為はわずかではありますが、私たちの生活にも残存しています。

『カヴァレリア・ルスティカーナ』は、伝統文化が色濃く残るシチリア島の復活祭の朝の物語。ほとんど宗教性を失った現在人にとっては「美しい音楽で彩られた不倫の末の決闘による凄惨な事件」のような感想が多いのですが、それだけではこのオペラを観る価値はあまりありません。

宗教を中心に人々の営みが行われ、規律や道徳、そして秩序があり、（この物語ではそこから逸脱してしまいますが）祈りの合唱、家に帰ろうというメッセージ、明確な性差等、宗教を失った現代人とはほとんど対極といってよいほどの価値観がこのオペラには存在します。

それこそまさに芸術で触れることのできる”雅”な世界観だと私は考えています。
今回の「クラウドファンディング」もまさにCVLのみなさん、そして舞台を共にさせていただく私のある種の「祈り」でもあります。

この寄附によって、公演の充実度が高められ、来場されたお客様にオペラの醍醐味を感じていただく機会を創出できればこれほど喜ばしいことはありません。

皆さんのご協力を心からお待ちしております。