
寄付総額
目標金額 3,000,000円
- 寄付者
- 220人
- 募集終了日
- 2019年5月31日
助産師が語る!周産期の食・栄養・衛生問題
ジャパンハートカンボジア事業のジャパンハート医療センターで一番長く活動しているみんなのお姉さん、助産師の菊地南さんに記事を書いていただきました。
助産師から見た母親の食、栄養、衛生状況です。
カンボジアではこうやってたくさんの職種が一つの問題に向かって走っています。課題は多いですが、まさに多職種連携。
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JapanHeartカンボジア事業 周産期部門責任者 助産師 Minami Kikuchi

お腹の中の赤ちゃんは、胎盤を通じてお母さんから栄養をもらいながら成長していきます。
また、安全で幸せな出産を迎えるためには、妊娠期からの体重や栄養管理を含めたお母さんのセルフケアがとても大切です。
そして、母親や他の家族の食や衛生に関わる習慣や知識は、子どもたちへと受け継がれていきます。
わたしたちは、「お母さんが変われば未来が変わる」と信じ、妊婦健診や母親学級、産後の母子の入院の受け入れを行い、お母さん達とその家族への栄養や衛生に関する指導を行っています。
*助産師から見る、カンボジアの食と栄養
カンボジアの妊婦さんと聞いて、みなさんはどんな姿を思い描くでしょうか。
意外に思う人もいるかもしれませんが、わたしたちの妊婦健診室に来る妊婦さんのうち「痩せ型」に分類される妊婦さんは殆どいません。
むしろ、「肥満」に分類される妊婦さんが圧倒的に多く、中には妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などの合併症を抱えた妊婦さんもいます。
健診や予防などのセルフケアの概念が浸透していないカンボジアでは、健康に良い食事や栄養について教育を受けたことがない人たちが非常に多く、妊娠中の飲酒を勧める文化すら存在します。
また、カンボジアには、ポルポト政権時には医療者や教育者を初めとした多くの人々が虐殺され、それにより医学的知識をもたない医者が誕生したという歴史があります。医療が一度破綻した影響は今も色濃く残っており、医療者の教育体制も不十分なのが現状です。
妊娠中の栄養について正しい知識を持って指導ができる助産師はまだまだ少ないのです。
人々の医療不信も根強く残っており、代わりに伝統医療や迷信、根拠のない噂話を信じてしまう人もいます。
その中には、「〇〇を妊娠中に食べると、肌が白くて可愛い赤ちゃんが産まれてくる」というちょっと面白いものから、妊娠中や産後の飲酒を勧めるものまで様々です。
*助産師から見る、カンボジアの衛生問題
わたしたちの病院に入院してくる産後のお母さんの手を見ると、剥がれかけのマニキュアが塗られた長ーい爪をしている人をよく見かけます。採血をしようと皮膚を消毒綿で擦ると、綿が茶色になるほど汚れていたりします。
日中は40度近くまで気温が上がるカンボジアで、赤ちゃんが飲み残したミルクを何時間も放置した後、また赤ちゃんへ飲ませます。
哺乳瓶の乳首にはハエがたかっていたり、粉ミルクの缶に虫が湧いていることもあります。
細菌などが繁殖した不潔な哺乳瓶やミルクを使用することで、赤ちゃんの下痢を引き起こすこともあります。
衛生状態が悪い環境下では、不衛生な粉ミルクを与えず、完全母乳育児をすることによって下痢疾患のリスクを4~14倍下げると言われています。1)
また、世界保健機関WHOでは、2025年までに加盟国の完全母乳育児率を50%まで普及することを目指しており、それにより82万人の5歳未満の子どもを死から救うことができる、とも試算しています。2)
わたしたちは、お母さんひとりひとりに母乳育児の大切さを教えながら、妊娠中からできるケアを提案し、産後も母乳育児のサポートを行っています。
また、手洗いの方法や粉ミルクの扱いについても、妊娠中より継続的に教育を行っています。
ひとりでも多くのお母さんと赤ちゃんが妊娠期間を無事に過ごしてお産を迎え、笑顔で退院し、元気に育ってくれるように願っています。
JapanHeartカンボジア 周産期部門責任者
助産師 Minami Kikuchi
1)Cunningham AS, Jelliffe DB, Jelliffe EF (1991)Breast-feeding and health in the 1980s: a global epidemiologic review. J Pediatr 118, 659-666.)
2)WHO Breastfeeding http://www.who.int/topics/breastfeeding/en/ (Accessed December 22, 2016)
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みなみさんの『お母さんが変われば未来は変わる』は本質だなと。
みなみさんの活動報告は本当に読み応えあるので、ぜひこちらも読んで見てください。
【このプロジェクトが成立して、がんと闘う子供たちを食で支えられるよう、応援よろしくお願いします!】
ギフト
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(交通費自己負担。詳細は後日お知らせします)
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5,000円

28食分の給食を子どもたちに届けることができます!
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(交通費自己負担。詳細は後日お知らせします)
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3,000円

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