【進捗について】ちょっとしたこと

F-HAAAT研究へのご寄附を下さった皆様、大変ご無沙汰をしております。樺です。しばらく間が空いてしまいましたが、本日は臨床試験の経過のご報告をさせて頂ければと思っています。

と言っても、私が実施している臨床研究の内容に関して、例えば「参加している方のAAAの大きさはどうなっているか」「何か副作用が出ているか」などの重要な情報を公開することはできません。ですので、今日はお伝え出来る範囲のお話をしましょう。

実は先日、2025.7.5に第57回日本動脈硬化学会総会で、F-HAAAT研究についての口演を行いました。全て英語で行う発表でしたので、上手くお伝えできるかとても不安でしたが、そのセッションはとても盛況でたくさんの質疑応答を頂きました。座長の先生をはじめとして会場には中性脂肪やコレステロールの代謝に精通した方々がたくさん来られており、そういった方々が我々の研究にとても興味を持って下さり、たくさん応援のお言葉を頂けたことは大変有難く、有意義な学会だったと思っております。

F-HAAATでは、既に1年間のトリカプリン投与が終わり、臨床試験を終了している患者さんが多数おります。トリカプリンの安全性や、有効性の可能性に関して皆様にお伝え出来る日を楽しみにしておりますが、これらの情報は全て論文にしてから皆様の元にお届けできることになります。「論文にする」というのは実はとても大変な作業で、多くの労力や時間を要するものです。早くとも2026年夏以後の情報提供にはなってしまうと思います。トリカプリンは確かに現時点で希望の光となる治療法の1つですが、製薬となるまでの長い道のりの第一歩がやっとそろそろ終わる、というのが現状です。そのためAAAの皆様は世に氾濫する様々な情報に惑わされることなく、主治医の先生との意見交換を大切になさって頂き、これまで通りご自身の適切な健康管理を是非継続して下さい。

あまりお伝え出来ることが無くて申し訳なく思っております。研究自体は皆様のご支援のおかげで無事に完遂に向けて進行しており、今年の11月を以て全参加者の治療期間が終了となる予定です。応援して下さっている皆様へは心より感謝しております。引き続きどうぞ見守って頂けますと幸いです。

それでは。