地域の課題を解く～地域に根差したチームオンコロジーセミナー～

第３弾は地域に根差したチームオンコロジーセミナーです。

地域の課題をJ-TOPメソッドで解決していくセミナーとなります。

こちらのご紹介は愛媛大学医学部附属病院乳腺センター、村上朱里先生です。どうぞ！

皆さんは「地域医療」と聞くとどのようなことを思い浮かべるでしょうか？

私達J-TOPではがんのチーム医療（チームオンコロジー）のための活動を行っていますが、がん患者さんは大都市だけにいるわけではありませんし、病院の中だけにいるわけではありません。

それぞれの患者さんには生活があり、職場や学校、ご近所さんとの関わりといった暮らす地域での社会生活があります。

地域に根差したチームオンコロジーセミナーは、地域でこそ患者さん中心のがんチーム医療を実践出来るよう、明日から医療現場で役立つ考え方やスキルを習得する参加型セミナーです。

MDアンダーソンがんセンター流のチーム医療について学ぶと当時に、開催地域でのロールモデルとなるような地域に根ざした活動を学ぶことをハイブリッドさせた新しい学びの場としています。

さらに、集まった医師・看護師・薬剤師・栄養士・ケアマネージャー・ピアサポーターといった多職種のメンバーで、まさに明日出会うかもしれないような患者さんを想定した仮想患者さんの治療や支援・ケアを考えることを通じ、それぞれの専門性を最大限に発揮できるチーム作りの実践も行っています。

このセミナーは2006年からスタートした「みんなで学ぼうチームオンコロジー」（11回開催、延参加者440名）から名前を変え、2015年愛媛で開催したのを始めに、2016年福島、2017年群馬、2018年岐阜、そして2019年川崎にて開催され、いずれも各地域のチーム医療の向上に貢献してきました。

2020年は5月に愛媛での開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染状況を鑑み延期となりました。しかしこのような状況下でも歩みを止めず、チームオンコロジーの活動を継続していくことが重要であると考えており、オンライン開催など、より発展した形でこの活動を進めていけるよう取り組んでいます。