昨日（７月２５日）11例目の0歳男児を搬送しました

皆様の多大なるご支援のお蔭で、先天性気管狭窄で抜管困難の0歳男児を、JCHO九州病院　⇒　北九州空港　⇒　神戸空港　⇒　兵庫県立こども病院に搬送できました

メディカルコントロールと搬送チームは兵庫県立こども病院に担当していただきました

搬送した男児は、出生すぐに呼吸不全となり、人工呼吸器が装着されました。生後3日目に搬送元病院に転院し、肺動脈スリングと先天性気管狭窄とされ、生後５日目に肺動脈スリングの手術を受けました。その後も呼吸困難があり、人工呼吸器を外せないので、７月２５日に兵庫県立こども病院に搬送することになりました。

搬送チームは、１０時００分に神戸空港でを離陸し、１０時５５分に北九州空港に到着し、JCHO九州病院に赴きました。患者の状態把握と家族への説明を行い、患者を搬送しやすい状態にバックボードに固定しました。１４時００分にJCHO九州病院を出発して、１４時４２分に北九州空港まで搬送し、機内に搬入しました。

気管狭窄の程度が強く、人工呼吸器を必要とする男児でした。写真は男児を機内に搬入していシーンです。

１５時１５分に北九州空港を離陸しました。搬送中、患児の状態は安定していましたが、搬送された先生のお話では、『ジェットなしでは非常にあやうい搬送になっていた』ということでした。

写真は機内の様子ですが、男児には肺に空気を送るための気管チューブが挿入されていて、そのチューブが抜けないように管理することがたいへんでした。

１６時１５分に無事に神戸空港に到着しました。安全かつ迅速に患児の飛行機の乗り降りをするためには、写真のような機材台（ツリー）のついた専用のバックボードが必要です。しかも、気管チューブが抜けないように、いつも医師がチューブを持っていなければなりませんでした。

その後、兵庫県立こども病院のドクターカーで搬送され、１６時４７分に無事に兵庫県立こども病院に到着しました（搬送総時間２時間４７分）。

このような搬送を実施できたのはひとえに皆様のご支援のお蔭です

今後とも何卒、ご支援いただきますようお願い申し上げます