裏街道シリーズへようこそ

裏街道シリーズとは？

2007年からずっと続けているコンサートシリーズですがいつも頭に置いていることがあります。

ただ名曲だけを演奏する、誰もがやるようなコンサートを自分たちでやって何の意味があるのか？もっとうまくて、もっと突っ込んだ演奏をする人たちがたくさんいるのに自分でやる意味は何があるのか？そして、聞いた人が少しでも面白いと思ってくれないようなコンサートをやって何の意味があるのか？

裏街道シリーズでは誰もが知っている有名曲もやっています、誰もが知らない曲もやっています、毎回何かのテーマを考えてやっています。そこに自分たちがやるのは何故かという意味をいつも考えるようにはしています。

ただ、それだけでは単なる研究発表会になってしまうので、何とか自分たちで面白いと思っているものを聞いているお客様にも共感して欲しい、そんなことを考えながらやっています。そのためにそれぞれの音楽の背景や、作曲家について簡単に解説をしたり、何より大切なのは何を歌っているのか少しでも理解して欲しいので字幕を付けています。そのようなコンサートを作り上げるには時間と手間がかかります。選曲に大変な手間がかかります。構成を作るのに時間がかかります。誰も知らないような詩や、普通に接することのないような言語の詩の字幕を作るのに手間がかかります。

私たちの裏街道シリーズは専門の研究者向けではありません。どなたにでも楽しんでいただけることを目標としています。「初めて聞いたけどよかったじゃない。」と言っていただけることを喜びにしています。歌っている歌手たちからも「知らなかったけどいい曲だった。また歌ってみたい。」と言われるのも喜びです。

そして、今度はレスピーギの「ルクレツィア」です！！

この公演を見て「へえ、いいじゃない。また見たいな。」と皆さんに思ってもらえる日を楽しみにしています。

　鈴木慶彦