映画「NORIN TEN」稲塚秀隆映画監督よりメッセージ

 

 

いつもプロジェクトの応援を頂きありがとうございます。

 

本日は、小麦の実用化を目標にしてプロジェクトを推進してきた私たちに大きな勇気を与えてくれた映画「NORIN TEN」の監督、稲塚秀隆氏よりプロジェクトにメッセージを頂きましたのでご紹介いたします（Youtube予告編）。

 

稲塚監督は、世界の食糧危機を救う元となった背丈の低い農林10号を開発した稲塚権次郎博士のご親族でもいらっしゃいます。

 

 

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稲塚権次郎と映画「NORIN　TEN」の世界

 

世界の70％以上の小麦には、「NORIN　TEN」＝小麦農林10号（1935年）の遺伝子が伝えられていることはあまり知られていない。

 

育種家、稲塚権次郎（1897～1988）は富山県城端町（現在南砺市）の貧しい農家の長男に生まれた。富山県立農学校（現在南砺福野高校）で出会った「種の起源」（ダーウイン著）に触発され、「貧しい農家を救うためには、おいしくて収量の多い稲を作る」と決意する。

 

東京帝国大学農学実科（現在東京農工大学）卒業後、育種家の道に進んだ。農商務省農事試験場陸羽支場（秋田県）で稲の育種に取り組み、「陸羽132号」「水稲農林一号」（のちにコシヒカリ）、岩手県立農事試験場（大正15年）では、小麦の育種に取り組んだ。

 

半矮性の小麦に着目し、遂に小麦農林10号を作り出した。小麦は人の背丈ほどあったのを、およそ60センチほどの小麦となり、大地に根をしっかり下して、風雨に耐え、収量は2～3倍になったのである。

 

戦後駐留軍の農業顧問の手によって海を渡り「NORIN　TEN」となった。そして1960年代アジアの食糧危機を救ったのである。権次郎は晩年地元で過ごし、周りの人々に愛され、市井の人として生涯を終えた。

 

“一粒のタネ”の力は計りしれず、その可能性は無限に広がっていることを感じる。

ぜひ映画「NORIN　TEN」の世界で、あなたも体感してほしいと思う。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
映画監督　稲塚秀孝

 

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稲塚権次郎博士の開発した農林10号は、戦後アメリカに渡り、メキシコのノーマン・ボーローグ博士が手にします。

 

ボーローグ博士は、農林10号をもとに育てやすい新小麦品種を次々と開発し、インド食糧危機を救う「緑の革命」によりノーベル平和賞を受賞するのです。

 

小麦育種の歴史の中に、現代の小麦の在り方を見出せるこの映画。

 

貴重なストーリーを映画化してくださった稲塚監督に、プロジェクトメンバー一同より、この場を借りて感謝を申し添えます。

 

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それでは皆様、良い週末をお迎えくださいませ。

来週はいよいよクラウドファンディング挑戦の最終週となります。

来週は、応援いただいた地域の皆様のお写真をお届けする予定です！