来る年が、北陸本線の威光を遺す始まりとなりますように

現在までにご支援頂きました皆様、本当に心より、感謝申し上げます。

また、多くのご進言やご期待を寄せて頂きました事にも、能登半島地震に始まった2024年を括るにあたり、感無量です。

きっと明年が期待に満ちた、多くの方が本当に集まる笑顔の年になればと祈念しております。

 

確かに2024年、不安とマイナスから始まった年でした。

鉄道マニアの端くれたる私も、「青春18きっぷが使えない線路しかなくなった」事を含め、それまで小松に立ち寄っていた、ボンネット広場にお越しの方の多くが、青春18きっぷ利用者だった事を危惧していました。

 

実際に、多くの方が「利用できる最後なので来た」と明言されていました通り、ボンネット広場にお越しになられた観光客のうち、関西からの方が非常に少なくなった実感がありました。

それを補ったのは関東からお越しになられた方でしたが、新幹線元年の今年、結果としてボンネット広場の車内見学をされた方の実数は2,435名で、前年の2,526名から微減しています。

 

そう、来年はむしろリバウンドの方が大きい試練の1年になる可能性が高いのです。

これはボンネット広場に限りません。

小松、というか地域全体に及ぼす観光事業者共通の、「体質改善を促す必要性」を求めらる事になりそうです。

 

明年、ボンネット先頭車にも新たな取り組みを取り入れてまいります。

そこに未来を繋ぐ、子どもから大人まで、楽しんで学ぶ、というコンセプトと、滞在目的と滞在時間を明確にする両面（利用者と運営者）での合理性を求めてまいりたいと考えているからです。

将来、食堂車がボンネット先頭車と連結出来た場合を、予め想定しての事ですので、「出たとこ勝負」にならない為でもあります。

勿論、「絵に描いた餅」に乗って来ない行政からは1円の拠出もありません。

先ずはムーヴメントを地域の市民が起こす事が、地方創生では不可欠なのです（そうでないとこれまで同様に必ず「税金の無駄」のそしりを受けてしまいますので）。

 

その取り組みで、忘れてはならないのは「北陸本線」＝「国鉄時代」の観光です。

国鉄時代は即ち、昭和時代の、「カラー化」時代とリンクします。

モノクロから天然色へ。

ここに、何となく人間のエロチシズム、もとい好奇心があると思うのです。

「生」に近くなる、という事です。

創造すると、五感が豊かになると思うのです。

今はその土台作り、耕す期間です。

食堂車は、器。

そこに何を植え、育て、咲かせ、実を結ぶか、を創造しています。

 

このプロジェクトの第一目標はまだ折り返し地点で、実際には種を植えるところが目に見えてのスタートラインですから、是非これからも末永く、ご支援の程お願い申し上げます。