
支援総額
目標金額 5,000,000円
- 支援者
- 407人
- 募集終了日
- 2025年1月31日
震災と食堂車と、帝国ホテルの犬丸徹三 ~誇り高き「ミスター」~
これまでにご支援頂きました皆様、心より厚くお礼申し上げます。
現在ご検討されていらっしゃる方にも是非、このプロジェクトのタイトルにもございます、明治から昭和の偉人について深めて下さる事を期待致しております。
当プロジェクトの活動報告の冒頭、帝国ホテル元社長の犬丸徹三に触れました。
阪神淡路大震災が発災した1月17日に因み、震災復興と鉄道との関わりにも触れられればと思います。

犬丸徹三は帝国ホテル入社前、ニューヨークのウォルドフ・アストリアホテルで料理人をされています。 しかしただコックとしての求道をしていたわけではなく、多くのホテルの仕事を実際に学んできた実績を持ち合わせていました。
内容について簡便に伝えているサイトがございますので、リンクをご参照下さいませ。
私の履歴書 犬丸徹三(帝国ホテル社長) 日本経済新聞社 経済人4 - syusyunakのブログ
https://syusyunak.hatenablog.com/entry/2024/01/31/093412
1923年9月1日、副支配人として自らが設計したレストランを含む、新館「ライト館」(上の写真)の落成披露パーティの最中、関東大震災が発災します。
多くの木造家屋が倒壊、火災で焼失する中、犬丸副支配人は外国要人を含む多くの出席者や使用人達を館内でかくまい、緊急避難の対応を実践されました。
これは犬丸氏が、学生時代から常に戦争と政治や経済界との繋がり、何よりホテルを支える現場の人達と実体験を重ねたゆえに、分け隔てのない行動の顕れだったのだと思惟されます。

元を正せば、石川県根上村福島に生まれ、尋常小学校を卒業後に高等科がある小松町立芦城小学校に5年間登校します。
北陸本線が小松から金沢まで延伸した明治31年の翌年からの事ですから、多感な少年としては、陸蒸気の停車場のない根上から小松までの約6㌔を徒歩で毎日通った犬丸氏には、遠鳴のような機関車の音や煙が目に映らない筈が無かったと思います。
現在の小松高校の前身、旧制小松中学を卒業して上京し、経営学の最高学府、現在の一橋大学を卒業した後に犬丸氏は恩師の勧めで長春の南満州鉄道が経営するヤマトホテルに就職します。
更に、料理人としての自らを向上させまいと、上海租界、ロンドン、パリに転じて、武者修行同然の経験を重ねていったと述懐されています。
いずれも片道切符での渡航で、日本人である事をいささかも恥じる事の無い振る舞いだと感銘を覚えます。

ロンドンでも鉄道系列のホテルに就職します。
車社会到来前ですから、当然国の情報や経済界との繋がりが最も多かったであろう経験は、ロンドンの景気が第一次世界大戦の終結により陰り、ニューヨークが世界経済の中枢に移行した機を逃さず、犬丸氏ご本人もニューヨークへ渡る事になります。
犬丸氏のご実家は織物工場をされていたそうで、当時の日本の主力輸出産業でもありましたから、経営概念は備わっていた事でしょう。
そして、加賀の国は浄土真宗王国、更に芦城小学校は仏教に儒教の考え方も取り入れた「集議」思想を町民が興した学校で、いわゆる「藩校」でも「寺子屋」でもないところがルーツになっていた為、武者修行においても探求心が磨かれていったのではないでしょうか。
関東大震災時の犬丸氏と帝国ホテルの対応は外国からも評価され、終戦後にGHQのマッカーサー元帥の都内視察に立ち会ったのが犬丸氏でした。
その後の連合国軍接収時代も世相や冷戦を読み違える事無く、中庸として日本らしさをホテルマン=おもてなしの観点で磨き続けたからこそ、今の日本の観光産業に対する確たる評価に繋がっている事を、私自身、図らずも食堂車の保存から学ばせていただく事になりました。

もう一人、鉄道事業と震災復興に関わる偉人として、後藤新平にも少し触れたいと思います。
岩手県現水沢市に生まれた医師であり、NHKの初代総裁でもありますが、私は鉄道院初代総裁、南満州鉄道初代総裁、東京市長としての功績を学びました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E6%96%B0%E5%B9%B3
後藤氏は常に新たな取り組みを実践評価し、関東大震災時には東京市長として復興の陣頭指揮に、鉄道院や南満州鉄道総裁としては常に「広軌」論者でした。
後に国鉄総裁になる「新幹線の生みの親」といわれる国鉄総裁、十河信二も、後藤氏の薫陶を受けた方でした。
後藤氏が国政で震災関連に手掛けた法律も多く、震災戦災の復興には常にモデルとなり評価され続けています。
この後藤氏がドイツ留学時に触れたのが鉄道の偉大さだったわけで、そのダイナミックさを目の当たりにした後に日本へ帰ると、ミニチュア(狭軌)がのんびり走っているわけですから、彼がスピード感=高速鉄道の夢を後任に託して新大陸を開拓したいと念じたのは想像に難くありません。「超特急あじあ」が産まれた歴史の背景も後藤氏の思いに技術者が応えた結果だと考えると、100年前の夢は5年10年で叶えられる、現実思考だったように思えます。
後藤氏が経営の基盤を創り、犬丸氏が飛び込んだ満州。
その後、関東大震災に国と民間、双方で名を残したお二人。
そして、岩手と石川。
道は多分、繋がっているのだと思うのです。
偉大で雲の上の存在であるお二方ですが、食堂車をご縁に何か次の世代にも受け継げる、未来への思いがあるといいな、と漠然と願うのです。

後藤氏は晩年、「日本ボーイスカウト連盟」を、イギリスに真似て設立します。
当然、少年達の健全な自立を促すボランティア団体です。
軍隊とも会社員とも異なる、個性を磨き、その個性を他に応用したり互いの長所を融合させる狙いが込められています。
今こそ求められているもの、思いやりの実践だな、と感じます。
これを世界に通じる「ホスピタリティ」=おもてなしというサービスに特化したのが、犬丸氏と帝国ホテル。
日本らしさを伝える為の一番の説得力ある手法であることは論を待ちません。
活かせるかどうかまではまだ道半ばです。
でも食堂車の保存は、限りなく「可能性を持った」ものだと感じて頂けると嬉しいです。
拙いながらも、「ミスターイヌマル」の琴線に触れたプロジェクトだと信じ、あらためてご支援お願い申し上げます。
リターン
50,000円+システム利用料

追加【第一&第二目標達成祈願】「ひばり」応援コース
【1枠限定】国鉄時代のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)をお届けします。
●お礼のメール
●D型硬券「クハ489-501運転席乗車記念」
●缶バッヂ「サシ481-48食堂車」
●485系特急「ひばり」のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2025年4月
50,000円+システム利用料

追加【第一&第二目標達成祈願】「やまびこ」応援コース
【1枠限定】国鉄時代のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)をお届けします。
●お礼のメール
●D型硬券「クハ489-501運転席乗車記念」
●缶バッヂ「サシ481-48食堂車」
●485系特急「やまびこ」のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2025年4月
50,000円+システム利用料

追加【第一&第二目標達成祈願】「ひばり」応援コース
【1枠限定】国鉄時代のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)をお届けします。
●お礼のメール
●D型硬券「クハ489-501運転席乗車記念」
●缶バッヂ「サシ481-48食堂車」
●485系特急「ひばり」のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2025年4月
50,000円+システム利用料

追加【第一&第二目標達成祈願】「やまびこ」応援コース
【1枠限定】国鉄時代のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)をお届けします。
●お礼のメール
●D型硬券「クハ489-501運転席乗車記念」
●缶バッヂ「サシ481-48食堂車」
●485系特急「やまびこ」のイラストヘッドマーク(シルクスクリーン印刷/レプリカ)
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2025年4月

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- 113人
- 残り
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