プロジェクト成立お礼　～犬丸徹三から甲子園が繋がる話～

本日までにご支援いただきました多くの皆様、本当に、心から感謝お礼申し上げます。

現在はまだ速報値ですが、以下の通り、681万9000円のご支援に至りました事を報告させていただきます。

 

北陸の田舎で、一体どうやって保存するのか…、とご心配もあろうかとお察しします。

 

12年前の、クハ489-501ボンネットの展示が始まった頃を思い出すと、試行錯誤、五里霧中でがむしゃらだった事が懐かしいです。

しかもクラウドファンディングというものがまだ無名だった時代です。

 

コロナ禍を経て、地域活動はこういった形で新たなビジョンが見出せるようになりました。

あとは、稼ぐ力です。

単体で収益を得る、というような商売ではありません。

もっともっと広い意味で、費用対効果が地域全体にもたらせるかの道筋です。

地方でも、元気な町になれば、様々な方にご興味を持っていただけると信じています。

 

この感謝を、来週以降新聞や報道などでもお礼を込めて報告させていただけましたら幸いです。

来週は「立春」を迎えます。

北陸も東北も、まだ春遠からじ、という日々ですが、こうして一つ一つの積み重ね、ブレない力を蓄えて、強くたくましく、食堂車とボンネット先頭車を守り続けてまいりたいと思いますので、引き続きエールをお寄せ下さい！

 

写真は現在の能美根上駅、当時の寺井駅です。

食堂車の近代化に寄与した帝国ホテル社長、犬丸徹三が育った根上町福島町もこの駅のすぐ近くです。

同じく根上町出身の作家で、佐々木守という脚本家がいらっしゃいます。

「ウルトラマン」や「柔道一直線」で有名になられた方です。

また、「男どアホウ甲子園」の作者でもあります。（作画は「ドカベン」などの水島新司）

今回のプロジェクトではその甥御さんに当る佐々木はじめ代議士にも特段のご配慮を賜りました。

更に当地は、「栄冠は君に輝く」の作詞者、加賀大輔氏の故郷です。（作曲は古関裕而）

高校野球ファンなら誰もが知るであろう、夏の高校野球選手権大会の大会歌、そのふるさとです。

そんな佐々木守と加賀大輔を結びつける甲子園球場から、実はもう一つ「甲子園ホテル」という戦前に栄華を誇った建築の話になりますと、「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と呼ばれた共通点、建築家の「フランク・ロイド・ライト」の名前が出て来ます。

更に、ライトが甲子園ホテル建築に活用したとされるのが、小松市の山間、観音下町産出の「日華石」であったりしまして、優美な造詣は今でも武庫川女子大学の学舎内に見る事が出来るのです。

 

何だか驚きですね。

何度も申し上げます通り、鉄道だけの「どアホウ」や「一直線」では、なかなかこのプロジェクトの先は拓けないと思うのです。

カレーやデミグラスソースのような濃厚な、豊かな風味や味わいのあるプロジェクトになったらいいな、と思います。

 

屋根が綺麗に修理できるかどうかは、120万円近く足りませんでしたのでまだ不明です。

しかし施工は無理でも資材費には問題なく集まったと思っています。

驚異のプロジェクトとして、これからも皆様が誇りに感じて下さるよう、一層の精進に勉めてまいります。

 

ありがとうございました！！