プロジェクトメンバーの思い①( 株式会社Gakken　U5事業部　三宅真音)

「ウクライナ教育支援プロジェクト」の運営事務局は、学研教育総合研究所と、出版社である株式会社Gakkenのメンバーを中心に構成されています。メンバーのほとんどは、学研グループ内での公募によって集まりました。プロジェクトメンバーはどんな思いでこのプロジェクトに参加し、どのような思いを皆さんに伝えたいのか。メンバーたちの声を紹介したいと思います。

 

 

私は大学で、ロシア語を専攻していました。大学卒業後、ウクライナ侵攻が始まり、専攻言語が世界中から非難される国の言葉になりました。言語や文化に罪はないけれど、なんとも言えない複雑な気持ちでした。

入社後すぐに、Gakkenがウクライナ人の子どもたちに配布した、幼児ワークの内容確認を任されました。ロシア語とウクライナ語は同じ語族のため、ウクライナ語の簡単な語いを覚えれば、内容確認が可能だったからです。自分にできることなどないと思っていましたが、本プロジェクトでも私にできることがあるかもしれない、そう思って参加を決めました。

 

プロジェクトでは、在日中のガンナ先生とコミュニケーションをとる役割を担いました。一人異国に滞在する先生にとって、少しでも話しやすく感じる存在になれるよう、私は日本語、ガンナ先生はウクライナ語と、お互いの言語を教え合いながら、英語・ロシア語を使って交流・サポートをしていました。

 

二人で話す中で、母国への愛や侵攻に対するガンナ先生の気持ちがひしひしと伝わってきて、やるせなく感じることもありました。

 

一方で、ガンナ先生はいつもとても前向きで、学び続ける楽しさや、時には、愛する人がいることの大切さを語って聞かせてくれることもあり、私のほうが励まされていたようにも思います。どんな状況でも夢や希望にあふれるガンナ先生を見て、この支援を実現させたいと強く感じました。

 

これまでにご支援いただいた皆さま、誠にありがとうございます。子どもたちの将来の夢や希望につながるようなワクワクできる教育の場を、一人でも多くの子どもに届けられるよう、プロジェクトへのご支援を、引き続きよろしくお願いいたします。