自分らしい農業のスタート

農業を継ごうと考えたころから、6次産業化の農業を考えていました。

大学を卒業後、青森県の実家のある町で福祉の仕事に就きました。仕事をしながらの農業は手伝い程度。畑の草刈、肥料撒き、稲作の苗代とりんごの収穫、出荷作業くらいでした。今、思うともっとやっておけばと後悔もしましたが、農業をあまり知らないからこそ、新しい農業スタイルで、現在できているのではないかと思っています。

11年前の5月に退職し、「農業を主としてやっていこう』と決め、日中の農業に従事する時間を増やしていきました。

新規就農といっても、すぐに収入が得られるわけではなく、農業もしながら、お声掛けいただいた働く機会に感謝しまして、小学校や中学校の臨時講師を本格的に就農するまでの4年の間で3校ほど引き受け、働きました。小さい頃の夢の一つであった「教師」というものを経験できたのもこの決断があったからでした。

4年の間で並行しまして、６次産業化の農業を進め、臨時講師の１校と１校の間に飲食店で夜間働き、資金を貯め、カフェの開店の準備も進めていき、２０１４年を迎えます。

１年間、アップルパイの試作を繰り返し行い、shinohe'sfarmで収穫できるりんごの品種をすべて試しました。８月の祝いから始め、つがる、むつ、印度、紅玉、ジョナゴールド、王林、ふじなど。

その中で、「これだ！」と思えた味が紅玉でした。

他のりんごも美味しく食べられます。

その中で、紅玉はイメージしたアップルパイの味わいそのものでした。

２０１５年１０月、農家手作りのアップルパイの誕生です。

農業を継ぐ決断の日から約７年目のことでした。

こうして、就農して目指した新しい農業スタイルの一歩を踏み出しました。

そして、今、次のステップへとプロジェクトに挑戦中です。