このプロジェクトでは継続的な支援を募集しています

マンスリーサポーター総計
【岩手県大船渡 山火事】 緊急支援チーム10日間の活動レポート
2月26日に起きた山火事での被害を受け、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は2月28日から現在も看護師を含む緊急支援チームを派遣し、緊急支援活動を続けています。
2月28日の出動から10日間の緊急支援活動のご報告とともに、現地の状況を振り返ります。
【大船渡 山火事】3月9日までの主な緊急支援
避難所運営サポート支援
28日深夜に現地に到着し、3月1日の早朝より各避難所にて避難者や関係者にフェイス・トゥ・フェイスでヒアリングをおこない、本当に必要なものはなにか、ニーズ調査を開始しました。

それとともに、現地の保健医療福祉調整本部の会議に出席するなど、情報収集を続けています。
大船渡市の保健・医療・福祉・介護調整本部(7日より「大船渡地域調整本部」と改名)には空飛ぶ捜索医療団をはじめ、日赤やJRAT、ICAT、DWAT、DCAT、歯科医師会ら災害支援に関わる関係団体が参集し、互いに連携して地域の健康を守る活動をおこなっています。
空飛ぶ捜索医療団は、市の大きな支援ではカバーしきれない細かいニーズを拾い上げ、関係各所と連携しながら主に避難所の環境改善の支援を中心に活動しています。
看護師による避難者の健康チェックを実施
懸命な消火活動が続いていた期間は避難所によっては収容人数の密集度が高く、キャパオーバーになっているという報告もありました。空飛ぶ捜索医療団は支援物資をはじめ、看護師が血圧を測るなど健康面のケアを行いました。

また、ある車いすのおじいちゃんが現状のテントの位置からトイレまでの距離が遠いため少し苦労していることを会話から聞き取れば、避難所の責任者に相談の上、避難所内での“引っ越し”をサポートしました。

避難指示を解除され、帰宅準備を進める方、もう少し避難所生活が続く方が混在する各避難所にて、継続的に保健師と帯同し健康相談を行う巡回をはじめ、避難所環境の改善や生活不活発病対策などをサポートしました。
体調不良者が見つかれば必要な関係団体につなぎ、感染症対応などの支援もおこないました。
感染症を予防するためにも段ボールベッドを設置
3月3日、ある学校の体育館に開設された避難所では、避難者が床に毛布を敷いて寝ていることがわかりました。そのことを避難所の運営者に相談し、段ボールベッドの導入をすすめたところ、責任者の方がすぐに市に状況を報告して段ボールベッドを手配。
その日の夜「段ボールベッドが届いたので、空飛ぶ捜索医療団さんに設置のお手伝いをお願いしたい」と連絡を受け、翌日、設営サポートを行いました。

避難者のなかには高齢者も多く、「段ボールベッドが入ったことで本当に楽になった」との声も聞かれました。それに併せマウスウオッシュなどが入った独自の衛生セットやマスクを配布するなど、感染症のリスクを少しでも小さくし避難者の健康を守るために、できる限りの対策を講じています。
空飛ぶ捜索医療団のスタッフが総出で段ボールベットを組み立てていると、避難していたあるおばあちゃんが「うちの孫が手伝いたいんだけど、良いかしら?」と声をかけてくれたことをきっかけに、一緒に段ボールベッドを準備する場面もありました。
「あなたを段ボールベッド隊長に任命します!」
「了解!」
そんなたわいもない会話から、避難所にささやかな笑顔もみられました。
段ボールベッドをひととおり設置し終えると、隊長に任命された青年はお昼ご飯のお弁当を配る際にも積極的にお手伝いをするなど、避難所にいるみなさんは助け合いながら生活しています。
「生活不活発病」を防ぐために、ラジオ体操を実施
ある避難所では、急激に体を動かさなくなることで体の機能が低下してしまい、健康問題にいたる生活不活発病を防ぐために、ラジオ体操を実施。市役所からは「午前に開催したら好評だったから午後もぜひ開催したい、手伝ってもらえないだろうか」と相談を受け、避難者とともに空飛ぶ捜索医療団のスタッフも体を動かしました。

地元の人びとが愛する銘菓とともに“お茶っこ”を開催
避難所のなかでは「はじめまして」という方も少なくありません。そこで不安を少しでも和らげ、避難者同士の交流になればと、空飛ぶ捜索医療団の看護師が“お茶っこ”を提案。
お茶っことは、東北地方の方言で“ちょっとお茶を飲む・喫茶”という意味で、提案したのはストーブを囲ってお話をするというささやかな会です。そこにちょっとした想いを。少しでも話のネタになればと、地元で愛される銘菓『かもめの卵』を用意しました。

すると、
「これは、大船渡の一番のお土産なんだよ!私はいいから、お姉さん今に(あとで)食べなさい」
と
いう会話も聞かれ、お茶っこから少しずつ笑顔も見られるようになりました。

空飛ぶ捜索医療団が届けるのは、医療支援だけではありません。状況が大きく変わらず不安だけが募っていくなかで、どうすれば避難者の方々の心を休めることができるのか。すべては避難者と被災地のために、支援を続けていきます。
転倒防止の手すりを設置
避難所支援では、特に年配の方への配慮が求められます。ある避難所では慣れない避難所生活で数名が転倒事故が起きていることが発覚。避難所には高齢者も多いことからすぐに避難所責任者と相談し、同日に業者と打ち合わせを行い、その翌日には転倒防止の手すりを設置しました。

避難所への洗濯機設置を支援
車がある人は近くのお店で購入することも可能ですが、家に帰ればある品を購入することにためらう方は少なくありません。そこでニーズとして浮かび上がったのが洗濯機です。市内にはコインランドリーもありますが、やはり避難所にほしいという声が多く聞かれました。
空飛ぶ捜索医療団は、早急に購入の手配から設置までを支援。また、これまでの避難所支援の知見なども活かし、避難所運営者とも相談しながら共同生活のなかで混乱が起きないように使用上のルール作成などもサポートしました。
3月9日、山火事は鎮圧。今後懸念される災害の影響とは?
岩手県大船渡市で発生した山火事は2月26日の発災から延焼が続いていましたが、3月5日から6日かけてまとまった雨によって延焼が収まり、鎮火に向けて前進。9日には“火の勢いはおさまり、延焼のおそれがなくなった”と判断され、午後5時に市は山火事の「鎮圧」が宣言されました。

1週間以上の避難生活から自宅に帰れることとあって、各避難所では安堵と笑顔が多く見られるようになった一方で、この2日間の調査で山火事の被害状況もあきらかになってきています。市の調査によると、9日の時点で確認された建物の被害は、住宅102棟を含む210棟。一部地域ではインフラの損壊もみられ、断水が報告される地区もあります。

閉鎖の決まったふたつの避難所では、撤収作業がおこなわれ、空飛ぶ捜索医療団のスタッフもサポート。避難所運営者からは、大きなトラブルもなく乗り切ったこの12日間を振り返り、「東日本大震災という大きな被害を受け、その経験、失敗から学んだノウハウを生かして、今回の災害支援ではだいぶ改善でき対応できたのではないかと思っています」と少し安堵する声が聞かれました。
実際に空飛ぶ捜索医療団のスタッフは、支援活動を通じて“どんなことも自分たちには乗り越えることができる”という、とても強い意志と自負を感じたといいます。それでも、不安な日々を乗り越え避難指示が解除された地区の人びとは帰宅し我が家での生活が再開しますが、これから災害の影響が出てくる可能性は否めません。

関係者へのヒアリングでは、消火に海水が使用されたことによる住宅の塩水被害や、ダムの貯蓄水を大量に使用したことで貯水量が減ったことによる水不足が起きる可能性、また地元産業を支えてきた漁業では用具の焼失が確認されるなど、今後の生活や生業への影響を懸念する声が聞かれました。

明日以降も、火災発生の原因や、火種は完全になくなったのか調査が進められ、再燃の可能性がないと判断されてはじめて「鎮火」となります。復興に向けて生活再建の必要な方に対して何ができるのか、空飛ぶ捜索医療団は引き続き現地にて聞き取り調査を行い、私たちにできることを考え、必要な支援を届けてまいります。
支援活動レポート全文は空飛ぶ捜索医療団ホームページで公開しています。現地の状況も併せてぜひご覧ください。▶空飛ぶ捜索医療団「活動の記録」
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