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2025年05月27日 11:43

「一秒でも早く、一人でも多く。」ーARROWS2025年5月の活動報告

2025年5月、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は、多岐にわたる活動を行いました。

 

令和6年能登半島地震と豪雨で被害を受けた石川県珠洲市。仮設住宅や避難所では、現在も仮設住宅での避難生活が続いている方が多く、本当の日常を取り戻すまでには、まだまだ時間がかかります。その中で、保健医療の観点も取り入れたイベントが企画されました。

 

また、3月21日に韓国で山火事が発生してから間もなく2ヶ月。災害から時間が経ち、報道が途切れがちになっても、生活再建や復興への道のりはまだまだこれからです。ピースウィンズは、緊急支援活動の範囲を拡大。支援が行き届きにくい地域を含めて、被災者に寄り添ったきめ細やかな支援を続けています。

 

そして空飛ぶ捜索医療団は、これまでに台湾・フィリピンの医療チームと共同訓練を実施してきました。その一環として、PMA(フィリピン医師会)とアジア パシフィック アライアンス-フィリピン(A-PAD-PH)等が主催する災害医療支援訓練に参加した際の様子をお届けします。



【能登半島地震】eスポーツで人々の健康に貢献!

TANOTECH社が開発した「TANO」とは、福祉・介護・教育現場向けのゲーミフィケーションテクノロジー。モーションセンサーを利用することでセンサーの前に立つだけで体がコントローラーとなり、300種類以上の運動・発声・脳活性化プログラムを非接触・非装着で楽しくトレーニングすることができます。運動プログラムはリハビリテーションに適した体の動きを取り入れ、年齢に関係なく誰でも簡単に利用できるのが大きな特徴です。

 

もともと「TANO」を地域への貢献事業として介護施設や公民館などに導入していた、NTT西日本様とTANOTECH様。

昨年の能登半島地震を受け、「自分たちにも何かできることはないか」と話し合っていたところ、「より集まりやすく、そして楽しみながら健康をサポートするには、どのような催しを行ったらよいか?」と検討していた空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”スタッフとの出会いがきっかけで、「TANO」を活用したコミュニティ支援が実現しました。

 

「行けー!」「ゴールまであともうちょっとだ~!」「がんばれ~!」

 

空飛ぶ捜索医療団のコミュニティ支援とつながって、これまで26回のイベントを実施、延べ約180名の方が参加してくれました。

新しい環境になかなか慣れず、少しふさぎ込みがちだったという参加者のひとりは、TANOの経験をきっかけにリフレッシュできたことで気分も前向きになり、日々の運動量も回復してきたと話してくれました。

 



 

【韓国 山火事】被災者の心に寄り添った支援を

2025年3月21日に発生した韓国の山火事でも、お年寄りの被災者が地域の公民館で生活しています。避難生活が長期化するにつれ、こうした場所への支援の届きにくさが現在の問題となっています。

避難されている方々に少しでも元気になっていただくには何をすればいいのか。考えた末、ピースウィンズはいつもと違う温かい食事を用意することにしました。

また、市内の銭湯3か所と協力し、避難中の方々に無料で利用できる「入浴券」を配布。韓国のお年寄りにとって、銭湯は、体を綺麗にするだけではなく、親しい近所の人たちと会話を交わす大切なコミュニティの場でもあるのです。

入浴券を利用したある被災者の方は、「家は全部焼けてしまったけれど、久しぶりに体を綺麗に洗ったら、まるで羽が生えたような気分です」と満面の笑顔を見せてくださいました。



他の避難所では、山のように積み上げられた衣類が置かれていました。救援物資として届いたものですが、サイズが小さすぎて着られない服や下着だったとのこと。お年寄りが多い地域の特性上、必要なのはゆったりとしたサイズの服だったのですが、ニーズと支援が嚙み合わずこうした残念な結果になっていたのです。

 

山火事による被害からの復旧は、今まさに始まったばかりです。本当に必要な支援を適切に届けることは、決して簡単なことではありません。相手の話に心から耳を傾け、誠実に対応する姿勢からこそ、適切な支援の前提となる信頼関係が生まれます。人びとの生活を立て直し、日常を取り戻すには、長い時間がかかります。小さな喜びを積み重ねることが少しでも心の支えになると信じて、支援を続けていきます。

 

フィリピンでの国際合同訓練に参加



フィリピンは太平洋の火山帯である「環太平洋火山帯」に位置しており、地震活動の影響を受けやすい地域です。今回の合同訓練は、フィリピンでM7.2の大規模地震が発生し、多くの建物が倒壊、その中には人で賑わっていた民間病院や学校も含まれており、数千人が負傷または瓦礫の下に閉じ込められたという想定で行われました。

 

国や地域を超えた連携では、初対面の各国際支援チームのスタッフが被災地で支援を展開するため、共通した用語の共有、国際支援のフローなどの認識を合わせていく必要があります。

入国時の手続きや各国から派遣された緊急医療チームの調整機能を担う「EMTCC(緊急医療チーム調整本部)」への受付や、現地診療拠点の準備など、支援活動をスタートさせるまでに必要な具体的な対応についても参加者全員で情報共有、検証にあたりました。

 

空飛ぶ捜索医療団がこれまで支援活動や多機関訓練で培ってきた知見をもとに、国際支援を受け入れる「受援」ついて、国として今後検討すべき論点も共有しました。

 

空飛ぶ捜索医療団プロジェクトリーダー稲葉医師は、今回の訓練を振り返りました。

 

「大地震や危機で医療資源が足りなくなったとき、国際的な支援が必要です。ただ
し国際支援チームが医療支援を提供しようとするときは、とても複雑で難しいこともあります。だからこそ、こうした訓練が非常に重要なのです。平時にこれらを話し合い、災害発生後ではなく、今こそ準備することが大切です。」
フィリピンでは今後、この訓練の評価結果と教訓がまとめられ、民間防衛局や国家防災リスク軽減管理評議会などの国家機関に提出される予定です。引き続き、国内のみならず国境を越えた支援の輪を広げていきます。

 

全6種!?現場で使う包帯法の基本とコツを現役看護師が徹底解説!!

 

そして、いつ何時、私たちを襲うかもわからない災害や事故。

空飛ぶ捜索医療団ARROWS看護師が伝授する、誰でもできる応急手当!

全6種⁉︎現場で使う包帯法の基本とコツ 】もぜひご覧ください。

初めはなかなか上手く出来ない場合もありますが、この動画を何度かご覧いただきながら練習しておくと、いざという時に誰かを助けるきっかけに繋がるかもしれません。

 

 

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これからも空飛ぶ捜索医療団は、自然災害の被災地や支援を必要とする方々に寄り添い、さまざまな活動を展開していきます。



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