【ご報告】メイからの授乳が確認できました

いつも安佐動物公園を応援いただきありがとうございます。

 

メイの子どもが生まれて1週間になりました。

無事生まれたものの、メイからの授乳が確認できず、ご心配をおかけしてきました。

 

昨日の18時過ぎ、初めてメイの乳首に吸い付いている様子を確認できました。

 

 

飲んでいる量についてははっきりわかりませんが、吸い付く音や嚥下する様子、これまでに比べ乳首周辺での探乳行動が増えていることから、乳を飲めていると考えています。

 

普段、メイはトレーニングによりちゃんと立ち止まり、搾乳や採血をさせてくれていました。子どもが生まれてからは子の様子をとても気にしており、子どもの声や動きに対してメイがどう動くか、予測が難しい状態が続いています。このため、メイから哺乳を促すにあたっては、子どもを物理的にメイの乳首に誘導はせず、探乳行動を促しつつ、自然に吸い付くのを待つこととしました。

 

・乾草の塊などを利用して室内に段差ができるようにする

・子どもが寝ているタイミングでメイの搾乳や健康チェックを試み、泌乳の状態を確認する

・子どもの体力が落ちないように、初乳の代用物、人工ミルクを利用して介助哺乳を行う

・哺乳の際は、人からミルクがもらえると思ってしまわないよう、同じ空間には入らず、安全が確保できるタイミングではメイの近くで哺乳する

・子どもの状態を見ながら、推奨される哺乳量や間隔に比べるとミルクの量を減らし、メイの乳首を探す行動を促す

・人工ミルクをメイの乳首周辺に塗り、少しでもそちらを向くように促す

 

等の対応をとり、なんとか自力での哺乳をと考えていました。吸い付いてくれて、職員一同安堵しています。体力の維持にあたっては、みなさまからのご支援で購入したゾウ用ミルクや哺乳瓶にとても助けられています。

 

子どもはいろいろなものに興味を持ち始めた様子で、メイから少し離れた場所まで独りで行くようになりました。メイも、子どもを引きとめるような行動は減り、鼻で子どもの様子を確認しながら近くにいるという様子です。

 

 

ここからは母乳の量や体調を慎重に見ながら、運動、日光浴などを行っていこうと考えています。

 

引き続きメイと子どもを応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。