2021年コロナ流行の渦中にはじまったあしげい

今回から3年にわたって行ってきたあしげいを振り返っていきます。まずは初開催の2021年からです。

2021年は未知のウイルスCovid-19が日本全土に上陸して人々の移動や交流が途絶え、あらゆる行事が中止となり人々が出会う機会を失っていたコロナ禍において、クラウドファンディングや準備によって協力してくれた方々の力と想いを受けて実現しました。

会場は斜里町の歴史的建造物である旧役場庁舎(旧図書館)。2014年に新しい図書館ができたことによってこの建物の扉はずっと閉じられていました。それが開かれ、窓から風が抜けていった光景は忘れられません。

知床に移り住んだメンバーが斜里に思いを馳せて行った展示作品「北の個体群」、知床に出会い東京からやってきたメンバーによって会場を生かした舞台公演「黒と白と幽霊たち」とソロライブ「独白と番」、町の人たちの思い出の品を会場に持ってきてもらって記憶と共に会場に一つ一つ展示した「おもいでうろうろプロジェクト」などを行いました。

しかし政府が緊急事態宣言をしたことを受けて、開催の途中で閉幕となったことは悔しい思い出です。ただ、表現が困難な時期に対策を講じながらなんとか実現できたことは、作家たちの表現や生活におけるフィールドを、町の人たちの目に映る斜里の見え方を拡げて変えることができる可能性を生み出せたことは、斜里町そのものとの大きな出会いでした。

あしげいの原点について詳しくは2021年のクラウドファンディング活動報告からご覧になれます！

次回は2022年を振り返っていきます！お楽しみに！