【職員からのメッセージ】あすなろ学苑支援員森田より

 

 

支援員の森田です。私は、お弁当製造チームに所属しています。レギュラーメニュー15種類、日替わりメニュー2種類のお弁当を苑生と共に製造し、販売をするのが仕事です。

 

ロングランで人気なお弁当は、揚げナスを出汁に漬け込み、大葉・みょうが、ツナ、練り梅をのせた「さっぱり丼」。販売先でも大人気で多くのご注文を頂いています。

このお弁当を作っているのは、Aさんという苑生の方です。今では、1人で完璧に作りあげる事ができますが、ここに至るまでは何度も職員の手直しが必要であったり、やり直しを言われ、時には大粒の涙がこぼれ、「もう、やりたくない」と投げ出した時もありました。

 

それでも、次の日になると昨日は「ごめんなさい、綺麗なお弁当を作りたいです」「お客さんに美味しいって言われたいから・・・」と言って何度も挑戦をしてきました。

苑生の多くは失敗や成功を繰り返しながら、何度も何度も挑戦をして作業技術を獲得してきた方ばかりです。そんな皆さんですが新型コロナウイルスの影響を受け、販売先が少なくなり、お客様が激減してしまいました。

ひたむきに、活き活きと製造活動をしてきた苑生達から「もっと担当のお弁当を作りたい」「販売に行きたい」「お客さんとお話ししたい」「忙しく仕事をしたい」など、毎日切実な思いを訴えられています。

 

感染予防の為、主要販売先である企業は在宅ワークへの切り替え、高校が休業のため、私達が運営する売店も開店できない状態が続き、8割の販売先を失ってしまいました。

どうぞ皆さん私たちが真心を込めて作った商品を食べて応援をしていただけませんか！

私は、あすなろ学苑で働き10年になります。それまでは福祉職の経験はホームヘルパーをやっていたこと以外はなく、障害を持っている方との関りはありませんでした。
勤務し始めた当初は私もいっぱい泣きました。苑生さんの言動が理解できず、なんで？なんで？の連続でした。

でも、悩んでいる時、ほろっと涙をこぼしたときに支えてくれたのは、苑生さんの優しさでした。「森田さん大丈夫？」「森ちゃんどうしたの？」「ガンバ！」と肩を叩いてくれる皆の優しさが私を頑張らせてくれました。

そんな心根の優しい職人たちが丁寧に作ったあすなろ学苑の商品を是非召し上がって下さい。応援宜しくお願い致します。