【職員よりメッセージ】あすなろ学苑施設長　三浦より

 

 

施設長の三浦です。この度は多くの方からの温かいご支援をいただき、本当にありがとうございます。

あすなろ学苑はこの4月で創立20周年。記念すべき楽しい一年の幕開けとなる予定でしたが、コロナショックで苑内は大混乱。

苑生は毎日パン、焼き菓子、お弁当等の食品を製造し、高校の売店や市内の企業、役所、研究所等に訪問販売に伺っていましたが、感染者の増大、緊急事態宣言の発表により、販売先が日に日に休業。8割の販売先を失ってしまいました。

しかし、私達のような福祉施設は緊急事態宣言が出されても、支援を必要としている苑生の生活が困難になることから、国からサービスの継続を求められ休業する事もできません。

開所以来20年間、工賃（苑生のお給料）の減額、遅配なく運営してきたため、苑生の工賃を保障し続けたい、なんとかしなくてはとの思いで奔走しましたがついに限界。
とうとう5月から工賃は、月額約31000円から月額約4000円の1/8にダウン。

そして苑生達からは、毎日、「もっと沢山パンを作りたいよ」「常連のお客様に会いたいよ」「販売にいつ行けるの？」「コロナはいつ落ち着くの？」と切実な訴えが寄せられます。

なんとか苑生に経済保障ができないか、公的な助成や補助金を調べたものの、施設を自主休業していないため、持続化給付金制度は対象外、就労継続支援B型事業所の利用者は事業所と雇用関係にない為、雇用調整助成金も対象外。市が工賃の一部を保障する独自の制度を発表した自治体もありますが、私達の地域は対象外。

苑生は所得補償が全く受けられないのです。

苑生に対し本当に申し訳なく、頭が破裂する程悩み、考え、もがき、一人の力では何も解決できない無力さを痛感しました。そして、クラウドファンディングにチャレンジし、私達を応援して下さる方々を募り、少しでも苑生に報いたいとの思いで、このプロジェクトを立ち上げました。

私達は幸運にも素晴らしいパティシエの先生方との出会いがあり、食材を吟味し、プロから直々に技術指導を受けながら、商品を製造しています。

これまで、11回食品コンクール・コンテストでの受賞経験があり味には定評があります。特に、神奈川県名菓展菓子コンクールで奨励賞を受賞した和三盆糖のスノーボールは、自慢の一品です。また全国ご当地カレー知名度1位となった、よこすか海軍カレーの製造も手掛けており、イベントでは一日最大5000食の販売実績、行列ができる店として知られています。

食べて応援して下さることが、苑生の仕事の確保、工賃の確保に繋がります。

彼らの笑顔と職人としての誇りを取り戻すためにも、是非応援いただければ幸いです。