
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 796人
- 募集終了日
- 2024年1月31日
ニホンウナギ ~トンネル水槽の魚たち⑦~
トンネル水槽に泳いでいた魚を紹介するシリーズ「トンネル水槽の魚たち」の第7回は、ニホンウナギです!
ニホンウナギ(以下、ウナギ)は川で育ちますが、降河回遊魚といって産卵のために海を下る魚です。大回遊をすることでも有名で、日本近海からグアム島に近い西マリアナ海嶺まで移動して産卵します。卵や孵化した仔稚魚は黒潮の海流に乗って、日本近海までやってきます。そして、日本をはじめとしたユーラシア大陸東岸の川に上って成長します。仔稚魚は、レプトケファルス幼生と呼ばれ、透明で、細長い葉っぱのような姿をしています。沿岸や河口までたどり着くと、変態して細長いウナギ型となり、シラスウナギ、クロコと呼ばれる時期を経て私たちがよく見るウナギとなります。
写真:ニホンウナギ
現在、琵琶湖と海は、天ケ瀬ダムなどの人工構造物によってつながりが断絶していますが、琵琶湖にはウナギが結構います。その理由は、毎年水産放流がなされているためです。滋賀県漁連によって、毎年1トンほどの種苗が放流されています。ウナギの放流は、明治時代に、瀬田川の洗堰を作る時の保障として始まり、現在まで続いています。この放流が無かったら、琵琶湖にウナギはほとんどいない状態だと思います。

写真:京都府宇治市にある天ケ瀬ダム。上下流の行き来の大きな障壁となっている。
ただし、琵琶湖疎水などをのぼって琵琶湖までやってくる個体はいるかもしれません。でも、出会うことはかなり難しいです。もしそういう個体を見つけたら超ラッキーです。琵琶湖疎水を上がっているウナギを見つけたら是非博物館に連絡してください。
琵琶湖にも昔は天然ウナギがたくさんいました。実際に1895年余呉湖で採集された標本が国立科学博物館に残っています。天ケ瀬ダムはもちろん、瀬田川洗堰も無かった時代で、正真正銘の天然遡上ウナギです。石川千代松という明治から大正に活躍した動物学者が集めた標本で、当館学芸員の川瀬が国立科学博物館と共同で調査・研究しました。石川千代松コレクションに関する論文は昨年発表され、ウナギ以外にも重要な発見がたくさんあったので、良かったら解説文をご覧ください(https://www.biwahaku.jp/study/research/2023/05/2f0f07d6d5417518aa65bd9c8f422dd3fe72d817.html)。
写真:1895年4月に現在の滋賀県長浜市余呉にある余呉湖で採集された標本(国立科学博物館所蔵)。
さて、ニホンウナギは、トンネル水槽に約5尾入っていました。石の下や砂利の中などに隠れることが多いので、目立たなかったかもしれません。中には1mにもなる大きなニホンウナギもいます。
現在はワタカ水槽に仮住まいしています。小さな水槽(といってもそれなりに大きな水槽)に入れると、大きなウナギがより大きく見えます。学芸員や飼育員が、「こんなに大きかったっけ?」と言ってしまうサイズのウナギを是非間近でご覧ください。よく頭を隠しているので、シャイなウナギさんだと思って優しくみてくださいね。
写真:ワタカ水槽に仮住まいするニホンウナギ。奥の個体がとりわけ大きい。
クラウドファンディングの返礼品には、学芸員による水族展示室のDEEP解説ツアーもあります。本ツアーでは、展示水槽や魚の解説はもちろん、展示にまつわる裏話も聞くことができます!
返礼品URL:https://readyfor.jp/contributions/biwahaku2023?reward_detail=&select_id=328709
ギフト
3,000円

応援コース(3,000円)
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●寄付受領証明書
●公式ホームページにお名前記載(希望制)
※令和5年12月31日までにご入金・決済いただいた場合はご自身での確定申告が必要になります。
- 申込数
- 184
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年3月
5,000円

応援コース(5,000円)
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- 申込数
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