三好 妙心さんから応援メッセージをいただきました！

昨年、諏訪で神仏プロジェクトという大きな催しが行われました。神仏分離令によって諏訪神宮寺から破却され、諏訪圏内の寺々に散り散りになって守られてきた仏像たちを一斉公開するという企画で、諏訪大社で僧侶たちによる大法要も行われたことも含め、150年ぶりの快挙と評されました。

その神仏プロジェクトの中心になって音頭を取ったのが仏法紹隆寺の岩崎宥全住職です。岩崎住職は、多くの人が分け隔てなく神仏と親しめるようと、様々な試みをされています。その根底には一貫した神仏への帰依があり、忙しい身に佃打ちながら、多くの祈祷や法要を自ら行う真の宗教者です。

今回、修復事業を立ち上げる「北斗曼荼羅」は全国的にも大変珍しい様式の星供曼荼羅で、修復後の調査が大いに期待される什宝です。

文化財保護の観点からも修復が必須ですが、神仏と人との縁結びを大切にされる岩崎住職は、北斗曼荼羅の修復が達成できたら、宝物庫に仕舞い込むのではなく、本堂に掛けて星祭りを行いたい、それも多くの人が楽しめるような、現代的な要素も取り入れた星祭りにしたい、と仰っていました。

それはけっして夢物語ではなく、有言実行の人である岩崎住職は、必ずや皆が驚き喜ぶような星祭りを行なってくれることでしょう。祈祷祭を増やすと身が持たない、と冗談混じりで話しながらも、どこか嬉しそうな岩崎住職。

先の神仏プロジェクトの大法要の際には、二年間をかけて関西に通い、廃絶していた諏訪講之式を復興されました。やると言ったら筋を通してやり遂げる人なのです。

「北斗曼荼羅」の修復により、全国の宗教界にも誇れる事案として、令和の仏教の在り方としての一例として、諏訪の地に新たな祭典が誕生することを期待しています。