開始のご挨拶

ヒメチャマダラセセリというチョウを、絶滅の危機から守るためのクラウドファンディングを、昨日から始めさせていただきました。

早速に、多くの皆様より温かいご支援をいただきまして、ありがとうございます。

ご紹介しておりますように、ヒメチャマダラセセリの個体数は、現在では非常に少なくなっており、厳しい状況にあります。できる限りの対策を進めて、何とか生息状況を回復させることができるように頑張っていきたいと思います。
引き続きのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

ヒメチャマダラセセリは、日本ではアポイ岳周辺にのみ生息しますが、国外では、アジアからヨーロッパまで広く分布しています。学名はPyrgus malvae、英語の名前はGrizzled Skipperです。

このチョウはイギリスにも分布していますが、やはり草原環境の悪化によって、この50年間で生息地が半分にまで減ってしまっており、重要種として保全活動が行われています。

下記の写真は、イギリスで野生生物を保全するためにトラストされている場所です。イギリスでのチョウの保全活動の様子を知るために訪ねたところ、なんと、保全区の看板にヒメチャマダラセセリがシンボルとして使われていました。

イギリスでは各地で、ヒメチャマダラセセリの保全が進められており、生態や保全方法に関する知見も集積されています。今回のアポイ岳での保全活動でも、こうした先行事例を踏まえながら、取り組みを進めたいと考えています。