
支援総額
目標金額 1,800,000円
- 支援者
- 136人
- 募集終了日
- 2020年8月31日
地雷博物館訪問記
おはようございます。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。
昨日は娘とドラえもん映画観に行けず。今日こそは!と予めネット予約して見に行くことになりました。
今日は地雷の話
今日はカンボジアの地雷の話をしたいと思います。安田が大好きなカンボジア。でも多くの問題を抱えていることは事実。いびつな人口構造、教育の問題、HIV・エイズ、そして長い戦争や内戦の時代にたくさんの地雷が埋められました。

これが地雷の除去が終わっていない地区に掲げられている看板。英語とクメール語で「危険!地雷!」と書かれています。2015年のデータですが年間の地雷や不発弾による被害者は111人(死者18人、負傷者93人: うち手足切断23名 )だったそうです。1996年が地雷等での死者がピークで911人。その50分の1に減少したということです。これらのデータは毎年カンボジアの地雷対策局(http://www.cmaa.gov.kh/en:英語)から発表されています。ニュースは大域的に50分の1に減ったことで経済の発展につながることなどへの期待を報じていますが、やはり被害者が111人もあって本人はもちろんその家族などにも深い悲しみがあることを思ってしまうのです。
「なんで警告の看板があるのに被害がでるの?看板が危険地帯を網羅できていないということ?」
という質問が出てきそうですね。もちろんそのような理由もありますが、原因は他にもたくさんあります。
字が読めない子どもが侵入して被害にあう
危険地帯であるにもかかわらずそこで農業や牧畜を営んで生きていくしかない
地雷除去中に被害に合う など
また、家畜なども被害に合います。そうなると貴重な収入源が失われてしまいますので生活にも大きな影響を与えます。
地雷の除去は少しずつ進んでいます。日本にもそうした活動をするグループがいくつもあります。
そしてもう1つ。皆さんはもし地雷看板が立っていない広場に出るとどう思います?
「地雷の撤去が済んで安全。安心しても大丈夫!」
そう、考えますよね?多くの場合はそうなのですが、実は「地雷があるかどうかの調査隊も到着していない状態なので、チェックすらできていない」ということも当然あるわけです。看板が無いのは、「チェック済みで安全」か「チェックしていないからわからない」のどちらかなのです。
カンボジア・シェムリアップから地雷博物館へ
アンコールワット遺跡見学の拠点となるシェムリアップから30キロほど離れたところに地雷博物館(https://www.cambodialandminemuseum.org/)があります。2017年に初めてシェムリアップを訪問したのですが、そのときの目的はアンコールワット国際マラソンに出場することとこの博物館を訪問することでした。(道中の珍道中は今回は省略しますね・・・)

到着。こちらはポルポト政権下で実際活動し、ベトナム軍にも従事した経験のあるカンボジア人の元軍人で地雷除去活動をずっと続けているアキラ氏が作ったものです。

入り口はこんな感じ。掘り起こされた不発弾がしっかり処理されて入り口に並んでいます。こんな爆弾。空から降ってくるんですね。しかも一度にたくさん。戦争を知らない世代・人たち、私も含めてまったく想像できません。
入り口で日本語ガイドの聴ける端末を借りていざ見学開始。

中に入るといきなりこれです。地雷はお弁当箱よりも小さい。大量生産するので原価は1個1ドルぐらいだそうです。そしてこの地雷は踏んだ人を殺さない程度の爆薬しか入っていません。でも踏んだ脚は吹っ飛びます。だから歩けなくなる。でも生きてるから見殺しにできません。両脇で2人の兵士が抱えていくわけです。だから3人の兵士を疲弊させ、そして治療やその後の生活において敵国のお金をどんどん使わせようという意図があります。

こちらが当時の義足。これで歩くの痛いだろうなぁ。カンボジアは今は内戦も終わっていますがまだ埋められた地雷がたくさんあります。駆除は少しずつしか進みません。まだ何万個と埋められていると推測されています。これはカンボジアだけではありません。世界の色々な国が同じことになっています。そして、まだ戦争で地雷が埋められています。ということは地雷を作っている国や企業もあるということです。
原価1ドルの地雷。見つけ出して処理するには1個1,000ドルかかるといった反戦活動家の言葉があります。
地雷が埋められるのは国境付近が多いです。だから農村エリアが中心。義足で農作業ができなくなってどうやって家族はやっていくのでしょうか。やりきれない思いがどんどん湧き上がってきます。

こちらは子ども達の寄宿舎と学校。昔は地雷で親が亡くなった孤児を預かっていたそうですが、今はポリオ患者の子ども達が生活しているとのことでした。アキラさんとその活動団体はそうした子ども達の支援もしています。

こちらの写真は小さな子どもを抱きかかえるお母さん。子どもの左手がありません。地雷をおもちゃだと思って遊んでいたのでしょうか・・・
地雷にまつわる世界の話

世界中から地雷を無くそうと「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」(対人地雷全面禁止条約、オタワ条約ということも)が作られ日本も批准しています。
※この地図はウィキペディアから引用しています
アメリカ、ロシア、中国、インドなど批准していない国は多くあります。またそうした国は地雷の生産国でもあります。たくさんの地雷を生産し輸出している国が日本のすぐ近くにあるのです。
ちなみに日本は批准しているのですが、批准当時100万個の地雷を保有していました。2003年に訓練用以外の地雷はすべて破棄しているとのことです。
使う国があるから作る国があるのです。
埋めるのは簡単。でも終戦後にすべてを掘り出すことは不可能です。
その国に平和が訪れたとしても、地雷に怯え続けなければなりません・・・
今日はカンボジアの深刻な問題の1つ。地雷についてお伝えしました。
明日はもう少し明るい話題にしようと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
引き続き、ご支援のご検討よろしくお願いいたします。
リターン
14,420円

【出版記念!自転車1台分】自転車1台と修理セットを子どもたちに届けます!
・書籍「カンボジア自転車プロジェクト」1冊
・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・支援した子どもと自転車の写真
※「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかる写真です。子どもたちには自転車に修理セットも付けてプレゼントします。
・自転車に取り付けるお名前(企業名、匿名可)メッセージの入ったプレート(1台分)
・カンボジア産コーヒードリップバッグ10個
※書籍のみ9月末頃の発刊次第お届け致します。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年2月
12,000円

【自転車サポーター1台分】自転車1台と修理セットを子どもたちに届けします
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・現地の様子を写した写真
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・自転車に取り付けるお名前(企業名、匿名可)メッセージの入ったプレート(1台分)
・カンボジア産コーヒードリップバッグ10個
- 申込数
- 76
- 在庫数
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- 発送完了予定月
- 2021年2月
14,420円

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※書籍のみ9月末頃の発刊次第お届け致します。
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- 7
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- 2021年2月
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