ウクライナ支援|危機の長期化で困窮する女性や子どもたちに支援を
ウクライナ支援|危機の長期化で困窮する女性や子どもたちに支援を

寄付総額

1,275,000

目標金額 1,000,000円

寄付者
72人
募集終了日
2023年8月21日

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2024年12月05日 18:00

人を変えてしまう戦争:暴力よる家庭崩壊

日常から非日常へ


ドネツク地方に住む38歳の母親、ビクトリアさん(安全上の理由から匿名)は、精神的にも肉体的にも限界ぎりぎりのところで生きています。戦争は彼女の日常生活を根底から覆しただけでなく、家庭の崩壊を引き起こし、かつては愛と安らぎに満ちていた家庭に暴力を持ち込んだのです。現在、彼女は仕事をこなしながら娘を育て、人間としての尊厳をもって生きる権利を守るために懸命に闘っています。

 

彼女の家族は、かつて現在はほとんどが破壊されているドネツク地方の小さな町に住んでいましたが、本格的な侵攻が始まる前から、村を出てХタウンに移動していました。しかし、戦争は建物を破壊するだけではなく、人々までも変えてしまうのです。

 

かつてはビクトリアさんの心の支えだった夫が、攻撃的になりました。

 

「彼はいい人で、働き者でした。私はそんな彼と恋に落ちたのです。私たちは13年間一緒にいました。でも家を失ってから、彼は変わり始めたのです。最初は私の前の結婚で生まれた長男に、怒りをぶつけ、それから私にも向けられました」

 

とビクトリアさんは話します。

 

 

家族を守るための闘い


彼女の生活は、家族を守るための闘いに変わりました。ビクトリアさんは暴力を振るわれる度に警察に通報しましたが、警察はいつも『これは家族の問題だから、苦情を取り下げなさい』と言うだけです。

 

「でも、最後の事件の後、もう黙っていないと決めました」。

 

またしても夫が攻撃的になったある日、9歳の娘は怯えながらも、自分の小さな手で状況を変えようとしました。

 

「娘のマルタは何が起きているのかを周りに伝えなくてはいけない気づき、近所の人に助けを求めに走りました。そして彼女は私たちの友人に電話し、警察に通報しました。それは本当に恐ろしい出来事でした。彼女は涙を流しながら、恐怖に怯えていましたが、幼いながらにこれを止めなければいけないと分かっていたのです」。

 

警察が到着し、彼らの立ち会いのもと、ビクトリアさんと娘は家を出たのです。
ビクトリアさんにとって一番つらかったのは、長い間夢見ていた家に戻れなくなったことでした。

 

「一番辛かったのは、家に戻れなかったことです。最初の夜は恐怖の中で過ごしましたが、その後はただただ家に帰りたかったです。あの家に住むのが私の夢だったのです。夫はもうあんなことはしないと私を説得しようとしました。でも、私はあそこで平穏を見つけることはできないことは分かっていました」。

 

 

人道支援の必要性


今、彼女の新しい生活は、最低限の設備が備わった家を借り、娘の世話をし、彼らの周囲で起こっている破壊を常に感じさせる仕事をする日々です。


いろんなことがありましたがビクトリアさんはあきらめませんでした。彼女は、CAREのパートナー団体であるアヴァリストの心理学者や法律の専門家による支援を受けました。

 

「心理的サポートを受けたことで、私は落ち着くことができました。私はすべてを違った角度から見るようになりました。職場で同僚を失うという恐ろしい瞬間さえもです」。

 

と彼女は話します。

 

ビクトリアさんは自分と娘のために生活を立て直そうとしています。しかし、それは本当に難しいことです。現在、娘のマルタさんを一人で育てています。マルタさんはオンラインで勉強しているのですが、ビクトリアさんが仕事に行かなければならないときは、両親や友人に娘を見てもらわなければなりません。

 

「オンラインでの授業中でさえ、娘を一人にすることはできません。安全ではないからです」。

 

とビクトリアさんは心配そうに言います。

 

ビクトリアさんは、自分と同じようなケースが多いことを指摘します。生きていく術を失いがちなシングルマザーへの支援がいかに重要かを彼女は実感しています。

 

「もっと支援が必要です。離婚し、何もかも失ってしまう女性もいます ー 家も、仕事も。公共の避難民支援だけでなんとか生きている母親を知っていますが、それでも家賃さえ足りません。彼女は子どもがまだ小さいので、働きに出ることもできません」。

 

とビクトリアさんは嘆きます。

 

ビクトリアさん自身も、支援不足を実感しています:

 

 「人道支援物資は助けになりますが、残念ながら子どもをきちんと育て、養うには十分ではありません」。

 

彼女の夢はただひとつ、

 

「平和と静けさが欲しいです。お互いを思いやり、毎日を楽しむ生活を送りたい。戦争が私たちを肉体的にも精神的にも疲弊させていますが、私は新しい生き方を学び始めています」。


彼女の物語は、日々懸命に生き抜いている多くの女性たちの声のひとつです。ビクトリアさんは、戦争という過酷な現実の中で、十分な支援を受けられずにいる取り残されているシングルマザーを支えることの重要性を改めて私たちに伝えています。

 

 

戦争が引き起こしているジェンダーに基づく暴力の実態

 

 

CAREがビクトリアさんのような女性に提供できる支援は、欧州連合(EU)からの資金援助によって実現しています。ウクライナへの本格的な侵攻以来、CAREはジェンダーに基づく暴力に関する支援を95,000人以上に提供してきました。しかし残念なことに、このような支援の必要性は、戦争という状況の中で高まり続けています。

 

今年に入ってからわずか半年間で、ウクライナでは97,000件を超えるジェンダーに基づく暴力の報告が記録されています。

2024年に入ってから、ウクライナの法執行機関は家庭内暴力に関連する刑事事件を8,185件起訴しています。これは前年から80%の増加となります。

 

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