【乳神様のお話　第9話】

「ご神体のコブ浦幌神社へ②」

昭和57年、乳神様のご神体であるナラの瘤を浦幌神社の境内にお移しし、乳神信仰を広く世に広めようという話が進み、ご鎮座いただくためのご本殿も旧炭山神社のご本殿を移築することも決まりました。

そして、いよいよ事業が動き出します。

昭和57年5月13日に瀬多来地区全世帯の世帯主に乳神様をお移しする承諾書に署名を頂き、翌14日、乳神神社本殿御造営奉賛会が立ち上がり、新宮みつ子氏を会長とする婦人14名が発起人となり、計5回の会合が行われ、氏子崇敬様より寄付が集められ、準備が進められました。

昭和57年9月12日、美しく完成したご社殿に乳神様のご神体のコブをお移しする遷座祭（せんざさい）が行われました。

遷座祭には、巫女も奉仕し、美しく、厳粛な形でお祭りが行われたことが地元の瀬多来の方にも語り継がれております。

その後、乳神様の信仰は、子宝、安産、病気平癒、縁結びの神様として、北海道はもとより、全国各地から参拝者が訪れるようになり、今日も切なる祈りが捧げられております。