フィリピンのココナッツ農家

フィリピンは年間147億個（2015年統計）ものココナッツを生産する、世界第2位のココナッツ生産国です。産業の乏しいフィリピンにとって、ココナッツは貴重な資源の1つと考えられており、政府がココナッツ庁(Coconut Authority)と呼ばれる国家機関を設置していることからも力の入りようが伺えます。

フィリピン国内にはおよそ350万人のココナッツ農家がおり、そのうち90％以上が1ヘクタール以下の小規模農家です。ココナッツ庁は技術指導や用途開発を通じて、ココナッツ農家の生活を支える努力をしていますが、元来貧しい小作農が多く、さらに干ばつや台風などの影響で、不安定な生活にさらされています。また後継者不足による高齢化も進んでいます。

今回のプロジェクトでは、ココナッツの花蜜を集める小規模農家から安定して花蜜を買い上げることで、農家に安定した仕事を生み出すことが一番の目的です。