上條吉人（埼玉医科大学臨床中毒科教授）

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上條吉人（埼玉医科大学臨床中毒科教授）

2024年01月21日 07:14

ハブクラゲに刺されたときの応急処置について考えてみましょう！【解答と解説】

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ハブクラゲの触手が絡みついた際の応急処置として正しいのはどれでしょうか？1つ選んでください。

a. 砂をかけて触手を擦り取る。

b. 酢をかける。

c. 水をかけて洗い流す。

d. 上記の全て。

e. 上記のいずれでもない。

上記の問題の正解は”b. 酢をかける”です。

刺胞から毒液が注入されるのを防ぐために、触手が絡みついた部位に食酢を何回かに分けてかけます。食酢の作用で触手が白濁して固くなったら、指で触手を剥がすように除去します。a. のように擦ったりは決してしないでください。刺胞がさらに皮膚に食い込んで症状は悪化します。

このポスターはハブクラゲ属のクラゲの触手が絡みついた際のDo & Don’tを示しています。マレーシアのAhmad Khaldun Ismail教授からいただきました。

DOs（すべきこと）として

●酢を患部/皮膚にかけて少なくとも30秒浸す

●皮膚に残っている触手を剥がしとる

●救急医療施設にできるだけはやく搬送する

DON’Ts（してはいけないこと）として

●真水で洗う

●アルコールやをかける

●ジェル、軟膏、クリームを塗布する

●砂や石で擦る

●冷水や温水に浸す

●神頼みをする

と記載されています

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