ミュンヘンと尾道がつながった日。そしてドイツ上映へ！

 

 

2017年、青柳拓次さんがドイツに行く、ほとんどその情報だけで直感で同行撮影を決めた。お金も時間もないなか撮影クルーをかき集めて決行した、行き当たりばったりの１７日間のドイツロケ。

 

その時にミュンヘンで出会ったマーカス・アーチャーと彼が率いるブラスバンド、ホッホツァイツカペレ（Hochzeitskapelle）のみんな。

 

 

 

青柳拓次さんは物静かでとっても懐が深く、やさしい。その深い洞察力と集中力から生まれてくるシンプルで洗練された音や言葉。マーカスもまさにそんな人。

 

 

ミュンヘンでの撮影をコーディネートしてくれ、僕の無謀な要求にも嫌な顔一つせず応えてくれ、友人をかき集めてサークルボイスも開催してくれた。初対面でお互い何も知らないし、お金のやりとりもない。ただ映画のコンセプトを伝えただけ。「すべては良いものをつくるため」と言わんばかりに、同じクリエーターとして敬意を持って接してくれた。

 

 

 

あの怒涛の日々から2年後、まさか映画が完成し、尾道で再会できる日が来るとは想像していなかった。

 

そもそも、青柳さんとの出会いは、れいこう堂の信恵さんを主人公にした映画「スーパーローカルヒーロー」で映画音楽をつけてもらったのがきっかけ。そして今回、青柳さんとマーカスたちの日本ツアーに主要都市が並ぶ中、尾道公演が加わったのは、マーカスが映画を気に入り「信恵さんに会いたい」ということで決まった。

 

 

 

Alien Parade：Hochzeitskapelle Japan Tour 2019
Kama Aina + Hochzeitskapelle「Wayfaring Suite」リリース記念Live
2019年 9月 7日(土)

 

信恵さんとマーカスの初対面は、予想通りあっさりしたものだったが（信恵さんはとってもシャイな方なので）、マーカスはとっても喜んでくれたし、尾道の街を気に入ってくれた。

 

2年前の撮影時に、今回のライブ音源が生まれる現場（レコーディング）に立ち会い、その音楽が成長し、豊かになった様を味わえるという贅沢なライブとなった。試写で映画を先に観てくれていた友人たちは、僕と同じ気持ちを少しでも味わってもらえたかもしれない。とにかく、素晴らしいライブだった。

 

 

 

 

深夜の商店街。スーツケースを押しながら、まだ会うのは二度目というのに旧友のようにお互いのことを話した。

 

「東京の映画館で上映するときは必ず教えてくれ。観に行くから」

 

地球の裏側に住んでいる者同士なのに、あっさりとその距離が消えた。

きっと、本当に大事なことを常に持ち合わせてるからだろう。スケールの大きなことでも簡単に言えてしまう。

 

つい、本当なのか確かめてしまったが、顔色一つ変えず、「本当に行くさ」と答えてくれた。

 

「ありがとう。ドイツでも上映したいんだ」

「もちろん。ミュンヘンでもやれるさ。ドイツで会おう」

 

青柳拓次さん、マーカス・アーチャー、この素晴らしいアーティストとのご縁と尾道での再会。

 

 

プロジェクト達成への厳しい道のりに少し疲れていた僕に、あらためて自信と勇気を与えてくれた。

 

 

 

 

信恵さんから始まったこの出会いに感謝！

そして、この映画を一緒につくってくれた仲間、いつも支えてくれ応援してくれる全ての皆様に感謝です！引き続き頑張ります！

 

 

 

 

残り２週間。早い段階での盛り上がりが成功のカギを握るようです。ご支援をご検討の方はぜひお早めにご購入いただけると助かります！

 

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どうぞよろしくお願いします！
 

田中トシノリ