
支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 64人
- 募集終了日
- 2018年10月1日
地方のお寺の現状

多くの方がプロジェクトを見てくださっているようで、本当に感謝しています。情報のシェアにも、ご協力くださり本当にありがとうございます。
このプロジェクトに関する記事を読んで、質問をくださった方も大勢いました。もしかしたら、同じような疑問を持たれている方もいるかもしれませんので、できるだけお答えするようにしていきたいと思います。
何人かの人は、「どうしてお寺にそんなにお金がないのかわからない?」と質問されました。多くの人は、「お寺には税の優遇があり、お葬式のときには決して安くない金額をお寺に納めているのに、なぜ?」と思われているようですが、地方のお寺の経営というのは、苦しい現状があります。
地方のお寺は過疎の中、消滅の危機に瀕していると思っています。大泰寺のある那智勝浦町は、平成27年の統計で人口は、15,682人です。平成7年からの20年間で約4000人が減っています。単純な計算では、80年で誰もいなくなります。
さらに小さく周辺の太田という地区で見れば、去年の4月1日現在で1、090人で、3年前の平成26年と比べれば、約100人ほど減っています。これも単純な計算ですが、30年もすればお寺のまわりから人はいなくなってしまう計算です。
お寺というのは、一部の観光寺院を除いては、檀家制度のもと、周辺の住民の助けで、その存在を維持していますので、この状況には大いなる危機感を抱いています。実際、檀家様の軒数も、かなりの勢いで減少しています。
また、別の問題として、地方のお寺の多くが災害避難場所になっているという事実があります。大泰寺も、町により一次避難場所に指定されています。
昔は、寺子屋があったり、葬式やお祭りもお寺でしていたり、お寺と地域の関係が密でしたが、学校ができ、葬式もホールで行っていて、遊びというものが多様化・個人化・広域化し、お寺を必要としない現在では、だんだんとその関係も希薄になってしまってきています。その中で、唯一お寺が地域のお役に立てるとしたら、それは災害の時です。東日本大震災でも、多くの人がお寺に避難し、救助が来るまでお寺で過ごしたそうです。
大泰寺の周りも、平成23年の紀伊半島豪雨の際に、多くの家屋が水没しました。その後、堤防が改修されましたが、去年の台風の際は、水が堤防を越える寸前まで水が来ました。台風のたびに、周辺の住民が避難してこられます。南海トラフの大地震の発生も叫ばれています。大泰寺は河口に近いので、大規模な津波であれば川を逆流してくるはずです。
そのため、大泰寺でも災害に備えた整備を急いでいます。
現在、山の中腹にある大泰寺に行く道で、車両が通れる道は一つしかありません。しかし、見て分かるように片側は山肌がそそり立ち、反対側は急な崖です。大雨や地震の際に崩れて、通れなくなるかもしれません。
昨年、この道のすぐ下で大雨による大規模な土砂崩れがありました。実際に道は全て埋まり、通行できなくなりました。幸い人的・物的被害はありませんでした。また、たまたま県の急傾斜地の指定を受けた場所だったので、復旧工事も県でしてくださったのは、不幸中の幸いでした。(私有地の場合、基本的には持ち主の負担で直さないといけない)
しかし、そうした急傾斜の指定がない場所で土砂崩れがありそうな場所は、寺山にたくさんあります。そこで、必要なのが樹木の伐採など山のお手入れです。土砂崩れの原因の一つは、成長した木が風に揺らされ、根っこが地面を割り、そこに水が入りこむことです。また、風で樹木自体が道を防ぐかもしれませんので、そういう意味でも伐採、そして健全な里山の保全は必要です。
私が、このお寺を引き継いだのは、2年前ですが、今まで寺山には、ほとんど手は入れられていませんでした。寺山は東京ドーム1つ分ほどもあり、私自身もチェーンソーを持って木を切りますが、とても追いつきません。また、木が巨大だったり、急斜面に生えていたり、特殊な重機がないと切れない場合もあります。こうした整備にも、多額のお金が必要です。
現在、万が一に備えて、比較的傾斜のゆるやかな寺山の北側に避難用の道を、地元の区と協力して建設中です。しかし、舗装や土手の補強は、経済的な理由で、今回はできません。とりあえず、車が通れる最低限の道です。いざという時に、崩れては意味がありませんので、今後も整備が必要です。そのため、相応の経済的な負担が予想されます。
防災は町の仕事と思われるかもしれませんが、地方自治体は財政的にも厳しいところが多く、地元住民で避難路を作ったり、食料を備蓄したりするなど、自主的にしているところがほとんどです。避難路の他にも、2次避難場所になることも想定して、大泰寺では、井戸やくみ取り式の便所を今でも一部保存し、お風呂も薪でたけるようにしています。
過疎化に伴いお寺を支える基盤が段々と弱くなっている一方で、こうした命を守る整備にも、多くのお金が必要です。そのために、仏像修復に手が回らないのが現状なのです。
文化財であれば、補助金があるのではという質問もございましたが、国や県の指定がなければ補助金はありませんし、様々な財団の補助金制度は、やはり同じように経済的に苦しいお寺や神社が多いようで、ものすごい倍率です。もちろん、何度も応募していますが、採択されませんでした。
今回、クラウドファンディングを利用しようと決意したのは、地方のお寺が苦しい状況にあることが発端です。なかなかお寺の中身というのは、一般の人に見えづらいものですがご理解頂き、ご支援頂ければ幸いです。
リターン
1,000円

お礼のメール
□お礼のメールをお送りいたします。
- 申込数
- 46
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年1月
5,000円

5,000円リターン① 雪潭和尚の掛け軸から作ったオリジナルタオル
■大泰寺出身の名僧 雪潭和尚の掛け軸から作ったオリジナルタオル
□お礼の手紙及び落慶法要の招待状
□お名前をお書きした札を台座内に納入
□お名前を薬師堂内に掲示
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年1月
1,000円

お礼のメール
□お礼のメールをお送りいたします。
- 申込数
- 46
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年1月
5,000円

5,000円リターン① 雪潭和尚の掛け軸から作ったオリジナルタオル
■大泰寺出身の名僧 雪潭和尚の掛け軸から作ったオリジナルタオル
□お礼の手紙及び落慶法要の招待状
□お名前をお書きした札を台座内に納入
□お名前を薬師堂内に掲示
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年1月

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- 総計
- 530人

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- 支援者
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- 残り
- 55日

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- 33人
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- 1,000円
- 支援者
- 1人
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