キーウ俳句クラブの皆さんが詠んだ戦火の中の俳句！

キエフの　俳句クラブ

ウクライナの首都キーフに俳句クラブがあり、その活動は１０年以上も及ぶのだそうです。

会員の一人　ガリーナ・シェフツォバさんは,日本文学に幼いころから興味をもち、定期的に来日。
現在、日本に避難し、東京大学の客員研究員もつとめていらっしゃるとのことです。
しかしメンバーは様々な国に、散らばってしまいました。
戦禍のもと、命を危険にさらしながらウクライナを脱出した人、占領下にとどまる人、、、、
けれども、そんな極限状態の中でも、俳句を読み続けているそうです。

「紅色の陽」　ウクライナ戦争中の俳句

ガリーナさんは、オンラインで交流しながら、１２人のメンバーの俳句をまとめ、「紅色の陽」と
題し、句集にまとめました。

私は　このようにウクライナで俳句が詠まれていることを知りませんでした。
日本文化を愛し、表現されるウクライナの方々がいるという事は、大変な喜びです。
是非の今回のコンサートの中で、クラーク記念国際高等学校の若者たちと共に　ガリーナさんが訳されたこの俳句を朗読したいと発行所のドニエプル出版に連絡をすると　すぐに朗読の許可を頂くことができました。（ウクライナ語ではできずに残念です）

俳句　少しだけ　ご紹介しましょう！！

■　天に撃ち　花火の破片　降り掛かる　　アナスタシア・クブコ　

■　消えた星　飛行機の翼に　地上の火　　カテリーナ・ビストロワ
　　最後の冬風　割れた窓に　縞模様のカーテンが揺れる

■　閃光や　闇から闇へ　雪が降る　　　　ガリーナ・シェフツォバ
　　黒陶土　固くまで焼けた母国の土

■　爆発　大地と空　君を強く抱く　　　　オリガ・アンドロポワ