大阪大学医学部附属病院胎児診断治療センター

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寄付者: 391人

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お母さんのおなかの中で難病の手術を。胎児手術が選択できる未来へ挑む

大阪大学医学部附属病院胎児診断治療センター

2025年04月15日 08:00

脊髄髄膜瘤の出生前診断について（レモンサインとバナナサイン）

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胎児手術は妊娠25週6日までの赤ちゃんが対象になります。そのため、それまでに脊髄髄膜瘤があるかないかを出生前診断しておかなければいけません。

背中から飛び出ている脊髄髄膜瘤なので、一見簡単に診断できそうに思いますが、実際には赤ちゃんの向きや子宮の壁にくっついている場合には、簡単には見えないことも多いです。

そこで私たちは、お腹の中の赤ちゃんが脊髄髄膜瘤のときに、間接的に見えてくるサインがあるかないかも確かめています。頭の中の脳脊髄液（のうせきずいえき）が増えて、脳室が大きくなる水頭症（すいとうしょう）は分かりやすいサインです。ですが、妊娠の早い時期には脳室がまだ大きくなっていないこともあります。そのため、別に確認すべきサインがあります。

それがレモンサインとバナナサインです。

レモンサインは、赤ちゃんの頭の前方がほっそりとして、まるで頭のかたちがレモンに見えることから、その名前がつけられました。

そして、バナナサインは、赤ちゃんの小脳が脊椎の方に落ち込んで、形がバナナのように見えるようになるので、その名前がつけられました。少し無理があるようにも思いますが。

お腹の中の赤ちゃんに、レモンサインとバナナサインがないかを確かめて、もしも疑われた場合には、しっかりと出生前診断のできる施設で再確認する。そのような体制を全国で構築します。

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