残り４日！7/21開催のクラファン特別生配信の質疑応答を文章で紹介②

繁殖のところに関しましては飼育担当者としては、今現在まだまだメスの個体に関しては大丈夫だと考えております。ただ方針としては、あと１〜２年など様子を見て、繁殖が厳しいという状態であれば、種別調整者（動物たちの「戸籍」は、種ごとに特定の動物園や水族館が管理を担当しています。 管理を担当する動物園・水族館を、その種の「種別調整者」と呼びます。）や国内の動物園と協力・協議して対応を考えています。どうしても相性が、必ずしも合致するものではないので、ペアの相性が悪ければ協議して次の繁殖に繋げたいと考えています。

まずレッサーパンダを飼育する上で気をつけていることなのですが、飼育担当者によるとレッサーパンダに限らず動物の少しの変化も逃さないように、よく観察することを一番気をつけているとのことです。内容としては、あげたごはんをちゃんと食べているか、食べた後のうんちの状態や、ちゃんとした量や形が健康的かを毎日欠かさず確認しています。飼育員は、行動の変化として、歩き方が少しでもおかしくないかとか、いつもより遅いとか、普段の過ごし方が変わったりしていないか、日頃の健康について飼育の中で特に気を付けています。

個体による工夫に関しては、高齢になってくると風太君のように、足腰が弱くなってくるとスロープをつけてあげたり、餌を細かくしたりするのですが、若いうちには特段そういった心配もない状態なので、レッサーパンダでは特に個体によって他の個体と異なる大きな工夫は設けていないとのことです。

ただ、今後個体によってかなり変わってくるとのことなので、性格であったり、怪我をしている状況とか、ペアの繁殖のところなど、そういったところを見て、工夫してあげられるのではないのかと考えられる部分があれば、無駄になる可能性が多いかもしれないですが、少しでも工夫を続けていくとのことでした。

リンゴ、蒸かし芋、ぶどうが好きです。特に甘いものが好きなようです。嫌いなものは瓜系のもののようです。職員が誕生日セレモニーに張り切ってマスクメロンを使ってケーキを作ったのですが、風太君のお気に召さなかったようで、ぷいと横を向いて無視してしまったというエピソードがありました。

レッサーパンダの種として木登りや高いところが好きなので、特にみいちゃんは外の真ん中に大きい木が立っているのですが、みいちゃんは木登りが好きなので、訪れた方が展示を見て「いないなあ」と思った場合には、木の中に隠れている可能性があるので、探してみてくれればと思います。遊びながらご飯を食べられるフィーダーが好きなようです。

レッサーパンダに限らず、動物の感情がわかったり、伝わったなという、お互いの意思疎通がガチっととれた時があるようで、そういう時にやはり飼育員として動物を飼育していてよかったなと、飼育員の方はしみじみと語っていました。そういう時、動物と人間の壁を超えて意思の疎通ができるんだろうなと驚きと感動した部分でもあります。