支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 104人
- 募集終了日
- 2023年9月30日
サイドストーリー②立ちはだかる障害の数々(農地取得編)
猿田彦ファームの伊藤です。
クラウドファンディング公開6日目となりました。
皆様から沢山のご支援やSNSでのシェア、応援のメッセージなどいただいており、本当にありがたく思っております。
今回は、私たちが2年前に新規参入で農業法人の開設をさせていただいた際に
経験した体験談をサイドストーリーとしてお届けしたいと思います。
ひとつひとつのストーリーが、今私たちが「ジビエを事業化しよう」という
発想に至るための大切なエピソードです。
地方移住をお考えの方にとっても参考となる部分があると思いますので、
ぜひご覧いただければと思います!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
”農業は日本に残された最後のビジネスフロンティアだ!!”と法人設立を決意
法人として意気揚々と事業を開始した当初、私達はすでに開始していた
ブルーベリー栽培の他にニンニクや生姜といった野菜作りにも取り組むことにしました。
ですが、我々はこの地に初めて農業を試みるため参入したということで
事業の核となる土地を所有しておらず、まずは野菜作りをするための
農地取得の必要がありました。
ご存じの方も多いと思いますが、
農地は法律により誰でも自由に売買や貸し借りをすることが認められておらず
「ここの土地を使いたい!」と思ってもすぐ使い始めることはできません。
まず、地権者の方を役所や近隣の方に問い合わせをし特定してから
ご本人や親族に「ここを使わせて欲しい」という交渉へと進んでいきます。
元警察官の私は、農地法やそれに付随する法律を調べ上げ、
また周辺の方々へ問い合わせを重ねた結果、個人として農業を始めるより
法人を設立した方が企業活動として信頼を得やすく、
農業に取り組む上で有利になることを掴みました。
それが「猿田彦ファーム株式会社」設立へと繋がっていきます。
農地を所有貸借できる法人”農地所有適格法人”の登録も無事獲得。
”これでバンバン農地を手に入れて、ガンガン農業をやっていくぞ!!”
しかし、農地を借りる際に本当に大切なことは、法制度に沿うことだけではありませんでした。
農地を確保するには農地を保有する地権者の方と借入の交渉をしなければなりません。
実際現時点でブルーベリー農園をさせていただいており、
地元の方から一部農地をお借りしていましたが
多くの地域の人達にとっては我々は
”外部からやってきて突然農業を始めた人々。何をしようとしているのか分からない。”
と映っていたらしく、
安易に農地を借りられるだろう、と考えていた私は現実の厳しさを突きつけられたのでした。
どこの馬の骨とも分からない、信頼関係を築けてない人間が農地を託されるということはほとんどありません。
現在は国を上げて都市部から田舎への移住を通し地域課題の解決を図る
「地域おこし協力隊」等の取り組みがありますが
コミュニティが確立している地によそ者が溶け込むことの困難さが課題となっており、
まさに同様の課題に直面することになったのです。
まず、面会のアポを取るために電話帳等で連絡先を調べて電話を掛けますが、
繋がらないことがほとんどでした。
繋がったとしても”固定電話が鳴ったら振り込め詐欺を疑え”という周知がなされているようで
「おたく誰?」
「猿田彦ファームといいまして、農地をお借りできないかと・・・」
「はぁ?せっかくですがいらないと思いますので!」
と本題を切り出す前に一方的に電話を切られてしまう、そんなことが毎回でした。
何かを売りつけようという電話をしているわけではないのに・・・
ただ、農業をしたいと考えていてお話を聞いて欲しかっただけなのに・・・
電話をしたら話を聞いてくれるだろう。
連絡の手段として電話を活用するのが当たり前だ。
そんな私の常識そのものが、当てはまっていなかったのです。
そこから、様々なアプローチを模索していきました。
電話をやめて、直接訪問した方がいいのではないか。
どんな言葉をかければお話を聞いてくれるのだろうか。
そして辿り着いた
”手土産をもって直接訪問する”
という方法で
顔を見せて直接伺うことでほとんどの方はお話を聞いてくださり
門前払いということはなくなりました。
話の切り出し方一つをとっても、
出来たばかりの会社の名前で名乗るより
「〇〇さんの畑でブルーベリーを栽培している伊藤と申します」
という言葉を選ぶようにしました。
地元の方でもある地権者さんのお名前を伝えることにより
お話を聞いていただける可能性が上がる、そう考えたのです。
地権者宅を訪問する私(再現)
隣人の顔も知らないのが当たり前の都市部と違い、
地方集落では住民それぞれが親族であることも多く
集落一丸となって厳しい自然環境で相互扶助しながら
生きる文化と習慣が根付いているのだと理解しました。
ですから、誰もが知っている地権者さんの名前を出すことで、
”地権者が認めたのが伊藤”という力が働くように思います。
それでもまだ一部ではありますが名刺を出すと
セールスだと思われてしまい
「どちらさん?何も買わないから帰って」
という誤解をされてしまう場合もあります。
郷に入れば郷に従え。
私は、本当の意味ではこの言葉を理解出来ていなかったのだと思います。
少しずつですが、町の皆さんの価値観
私の常識との違い
それを理解していくことになりました。
最近ではありがたい事に地道な活動が功を奏し、
すでにお借りしている地権者のご紹介などで少しずつ
「うちの農地を使わないか?」
という嬉しいお話をいただけるようになっていきました。
部外者だった私が町の一員として認められてきている。
時間は掛かりましたが、こうして町興しともなる
プロジェクトに携わることも出来ましたが
私がこの町にどこまで影響を与えることができるのか
まだまだ未知数です。
ですが、ご縁があって関わらせていただいたこの土地を、
私は何としてでも発展させていきたいと考えています。
この出逢いに、感謝します!
※小岐須町民の皆様に失礼な記述もありましたが
私が当時感じたありのままを書かせていただきましたことご容赦ください。
現在は私たちのことを理解していただき、応援していただける方ばかりです。
感謝申し上げます!
リターン
10,000円+システム利用料

感謝のメール
プロジェクト代表の伊藤より感謝のメールを送付させていただきます。
- 申込数
- 51
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
20,000円+システム利用料

鹿角キーホルダーコース(ランダムお一つ)
感謝のお手紙とともに”三重県で捕獲した鹿の角のキーホルダー”をお一つ送付させていただきます。
※キーホルダーに使用する鹿角は天然のものなので一つづつデザインが異なります。ランダムで送付させていただきますのでご了承ください。
- 申込数
- 8
- 在庫数
- 42
- 発送完了予定月
- 2024年3月
10,000円+システム利用料

感謝のメール
プロジェクト代表の伊藤より感謝のメールを送付させていただきます。
- 申込数
- 51
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
20,000円+システム利用料

鹿角キーホルダーコース(ランダムお一つ)
感謝のお手紙とともに”三重県で捕獲した鹿の角のキーホルダー”をお一つ送付させていただきます。
※キーホルダーに使用する鹿角は天然のものなので一つづつデザインが異なります。ランダムで送付させていただきますのでご了承ください。
- 申込数
- 8
- 在庫数
- 42
- 発送完了予定月
- 2024年3月

こどもたちの未来の為に 第2回おしごとフェスタを開催します!
- 現在
- 38,000円
- 支援者
- 5人
- 残り
- 6日

国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける
- 総計
- 679人

市場流通0.1%以下の「国産ごま」を信州から全国へ世界へ発信
- 現在
- 600,000円
- 支援者
- 27人
- 残り
- 10日

滋賀県東近江市を拠点とした農業、人々へのサービス提供
- 現在
- 0円
- 支援者
- 0人
- 残り
- 44日

10周年記念事業「東北ゼブラ会議 2026」開催!東北創生の次代へ
- 現在
- 940,000円
- 支援者
- 33人
- 残り
- 31日

山北の風景を守りたい―生産者こだわりのみかんを届ける、私たちの挑戦
- 現在
- 230,000円
- 支援者
- 17人
- 残り
- 56日

KOMAGANEから元気プロジェクト『マンスリーサポーター募集』
- 総計
- 0人















