生産者のいま～フィリピンとケニアより

ケニアでも感染者の数は日々増加しています。また、ボンボンルルの拠点からもほど近いモンバサ港で大規模な検査が開始されるため、更なる感染者数の増加が予想されます。ケニア政府は感染者数を抑えるため、ナイロビやモンバサなどいくつかの主要都市をロックダウンし、学校やホテル、文化施設を閉鎖、国際便も運航停止にしました。

ボンボルルではソーシャルディスタンスを徹底するため、シフト制を敷いてサンプルや新しいシーズンの生産を進めていますが、経営するギフトショップやレストランは閉めざるを得ない状況で、これらの休業による損失は4000ドルにも及びます。ジュエリーの制作部門も、取引先である欧米の深刻な状況を鑑みると、今後の発注がどうなるのかとても心配です。

82名の職人に対しては全員にマスクや除菌剤を配り、感染予防に対する啓発などを行っています。彼らの半数はボンボルルが用意する住居で暮らしていますが、それ以外の職人たちは、ただでさえ今後食料や医療品の高騰が予想される中、今後の家賃の支払いにも不安を抱えています。

ケニアでは人口の70％が手工業ともいわれていて、多くの人が今回のパンデミックで影響を受けています。ボンボルルでは限られた資金からスタッフや職人への賃金や固定費の支払いを続けていますが、政府からの支援はありません。

誰もが厳しい状況にありますが、ぜひフェアトレードのお買い物で支援いただけると嬉しいです。