死刑囚の袴田さん 20年の取材成果をドキュメンタリー映画にしたい
死刑囚の袴田さん 20年の取材成果をドキュメンタリー映画にしたい

支援総額

4,459,000

目標金額 2,000,000円

支援者
274人
募集終了日
2022年6月13日

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2023年07月20日 18:29

再審公判、開廷の目処はー

昨日719日、静岡地裁にて、袴田巖さんの再審公判(やり直しの裁判)に向けた4回目の三者協議が行われました。

 

先週10日には検察官が、再審公判で袴田さんの「有罪立証」をする方針であり再び死刑を求める、ということを明らかにしました。

その方針に対しては、弁護団だけでなく多くのメディアや市民の方々から批判の声があがっているところです。

 

 

再審公判の期日は、いつに

さて昨日の協議で注目されたのは、今後、公開の法廷での再審公判がいつから始められるのか?という点でした。というのも一昨日には、弁護団が裁判所に「申立書」を提出し、9月には初公判を開くようにと求めていたためです。

 

現在続けられている三者協議は非公開のため、これまでにも検察側が理由も曖昧にしたまま3ヶ月という時間の猶予を求めたり、その検討状況を明かさなかったり、といったことがありました。

 

 ▲静岡地裁に入る弁護団と秀子さん(2023年7月19日)

 

一昨日の「申立書」で弁護団は、検察の態度を批判し、非公開の場では「(検察側が)形式的で官僚的な答弁」に終始しているとした上で、「密室性が公正で迅速な裁判の妨げになっている」と指摘しました。

 

やはり一刻も早く、国民の目が届く公開の法廷を開き、そこで議論をしていくべきだと訴えました。

 

▲静岡地裁前で弁護団を待つ報道陣

 

これに対し静岡地裁は、昨日の協議の中で「9月の初公判開廷は難しい」と返答したとのことです。裁判所の警備や他の裁判との日程調整が必要だから、というのが主な理由だということです。

 

弁護団としては、10月以降の出来るだけ早い時期に、再審公判が始まるよう求めていきたいということです。

 

地裁にとっても〝一大案件〟

弁護団によると静岡地裁は、袴田さんの再審公判が開かれる日には、他のすべての裁判を行わず、終日袴田さんの裁判だけに対応する意向だということです。

 

裁判所にとってもこの裁判がいかに特別で、大きな案件であるかを物語っています。そのため、警備をはじめとする準備にも時間を要するのだといいます。

 

▲囲み取材に応じる袴田弁護団の小川事務局長

 

その一方で裁判長は、袴田さんの第一次再審の時の経緯に触れ、その当時、静岡地裁が決定を出すまでに長期間を要したことについて「責任を感じて」おり、「今回の再審公判では迅速な審理を行いたい」と話したということです。

 

一次再審の異常な長期化

第一次再審の静岡地裁の審理といえば、1980年に袴田さんの死刑が確定した翌年、1981年に再審請求が起こされてから、1994年に決定が出されるまで、実に13年もの時間を要しています。

 

理由は様々あると思いますが、袴田さんの審理が〝後回しにされた〟という事は否めません。

 

 

そして、その13年間の途中で、死刑執行の恐怖に晒され続けた袴田さんは精神を本格的に病み、深い妄想の世界に入ってしまいました。その状況を招いた裁判所の罪は重い、と言わざるを得ません。

 

そのことを、今回の担当裁判長が把握をし、少なからず心に留めてくれていることは、私個人としては評価出来ると感じました。

 

秀子さんはお元気です!

三者協議後の記者会見で、袴田巖さんの姉の秀子さんは、記者から三者協議に参加した感想を尋ねられ、こう答えました。

 

 

「いままでは、そんなこと思わなかったんですがね、やっぱり再審開始に向かって進んでるなって思いました。今日は検事さんも一生懸命お話ししましてね、モノを言ってくれましたの。これは進んでいるのかなと思っております。」

 

そして、最後はハッキリとした口調で、こう締めくくりました。

「こちらの弁護士さんを信用してますので、再審開始になるのは分かり切ってると思っています。」

 

▲駿府城のお堀沿いに建つ静岡県警(左)と静岡地方検察庁(右)

 

余談ですが、裁判所の前で弁護士が出てくるのを待っていると、通りすがりの女子中学生の会話が聞こえてきました。

「今日って、袴田さんの何かなんだって。」

 

地元の子ども達の口からも、自然と袴田さんの話題が出てくるようになったのだなぁと、思わず嬉しくなりました。

 

次回の三者協議は、9月12日です。早く再審公判が開かれるよう願うばかりです。

 

 

 

リターン

3,000+システム利用料


映画の完成を見守るコース

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・お礼メール 
・最新の進捗状況をご報告

※当プロジェクトページの「新着情報」としてお届け致します。

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発送完了予定月
2023年3月

10,000+システム利用料


オンラインで映画を視聴コース

オンラインで映画を視聴コース

3000円コースのリターンに加え
・完成した映画をオンライン視聴
(完成の1ヶ月後以降・期間限定公開)

※視聴できる日時・期間は未定ですが、映画の完成日が確定する2023年2月頃には決定予定です。
※動画視聴できる高速インターネット環境をご用意下さい。視聴は家庭内鑑賞に限らせていただきます。

申込数
124
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

3,000+システム利用料


映画の完成を見守るコース

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