長屋門再生記「濱田邸茅葺長屋門修復その8」（1月5日掲載分）

本プロジェクトの支援者である和田直さまが長屋門修復の様子をレポートしてくださいましたので、

「長屋門再生記」というタイトルで引き続きこちらの新着情報ページに掲載いたします。

 

和田さま、毎回素敵なレポートありがとうございます。
 

（引用元）2023年1月2日掲載
https://wada3cermicworldexhbitio.amebaownd.com/posts/40482227

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濱田邸茅葺長屋門修復その8

 

ぐし（屋根の嶺の部分）を濱田邸の竹林から切り出した竹で割竹を作り茅を整え葺いた頂点に防水シート（昔はどうしていたのだろう？）を被せその上に割竹でぐしを作っていく。丁度割竹をかまぼこ状に重ねていく。それを縄で結束して固定していく。これが終わればほぼ「ぐし」の出来上がりなのだが、この上に「けんとうぎ」（漢字が不明）という飾りをつける。一般に茅葺長屋門は無いものらしいが。濱田庄司が現在地にこの長屋門を移築した時に敢えて付けた物なのか。色々調べて見ても現存する茅葺の長屋門で「けんとうき」が付いているものはこの長屋門だけのようだ。母屋には「けんとうぎ」が付いているものが散見されるが長屋門では非常に珍しいかもしれない。

こうやってカマボコ状に割竹を重ねて「ぐし」を作る。このあと今は途絶えてしまった「ぐし祭り」をするそう。祝詞をあげるそうだがほとんど失われているそうだ。普通の家の上棟式と同じように大工さんや茅葺職人さんと施主で行われるらしい。

 

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★本記事をお書きになった和田直さんのホームページはこちら
今後とも連載をお楽しみに！

益子濱田窯 × 筑波大学大学院生 有志チーム