
支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 101人
- 募集終了日
- 2017年10月31日
メッセージリレー~秋保地域編①~ 熊野洞 熊野彰さん
メッセージリレー
日本の伝統技術と革新へ。秋保には「本物」の技術がある。
熊野洞 熊野彰さん

熊野洞の熊野彰さんは、杜の都の特産品として全国でも高い評価をうけている「仙台箪笥」の職人さんです。「本物」にこだわり、真摯にものづくりに取り組まれる熊野さんに、現在の取り組みやこれからの秋保地域についてお話を伺いました。
及川:最初にお伺いします。熊野さんはどのようにしてこの世界に入られたのでしょうか。
熊野さん:東北工業大学を卒業したあと、東京でのサラリーマン生活を経て父親に弟子入りをしました。
及川:東京でサラリーマンをされていたのですか!もともとこの世界でやっていこうとは考えていなかったのですか?
熊野さん:2年11ヶ月営業関係の仕事をしていたんだよ。全然職人になるつもりはなかったね。最初は、ちょっとした親孝行のつもりで帰ってきたんだけどね。父のもとで修行を積み、昭和63年の4月に工芸の里に移ってきました。
及川:私の生まれ年ですね!5月生まれなので、工芸の里の方が先輩ですね。
熊野さん:そう。だから、来年の4月8日で30周年を迎えます。
及川:30年どのようなことを感じてこられたか、お伺いしたいです。

熊野さん:人の価値は、時代背景によって変わってきたね。バブルがはじけた後の数年間はまだお金があって、商売する気風が盛んな時代もありました。その当時は、個々で頑張ってやっていたような感じ。それでも成り立つ時代だったと思います。しかし、そこからお金のない時代に入り、震災があった。みんな不安を抱えながら生きている中で私たち職人はどのようにしていけばいいかということを考えました。
及川:震災をきっかけにどのように変わりましたか。
熊野さん:震災はものをもたなくなるきっかけになったように感じます。そして、高いものから順に削られていく。値段にはその値段として出回るしっかりとした理由が必ずあるのだけれど。
及川:確かに。人の命に対する考え方や家族のあり方、地域のあるべき姿、、様々な物事を失う喪失感などを味わい、私たちの価値観に大きく影響を与える出来事でした。
熊野さん:このような状況の中で、ものづくりの盛んな地域は元気を出す必要があると思います。それまでは個々で行っていたことも職人同士で情報を共有すること。そして、お客さま、職人との垣根を取り払い、地域と共働して仕掛けていく必要があるよね。
及川:そうですね。熊野さんは手しごとAKIUの実行委員としてもご活躍されていますが、「手ん店~あきうクラフトフェア~」はそれをかたちにされているのですね。
熊野さん:そうです。今の時代、我々職人はただものをつくるだけではいけない。この技術を地域に還元しなければならないと思っています。昔は、街の風景の中に、家具屋さん、織物屋さん、陶芸屋さん、、などがあり、それを見ながら学校に通ったものです。様々な技術に触れ合う機会が日常的にあったんだよね。しかし、現在は違います。大型のスーパーマーケットやコンビニなどで買い物するのが一般的。手軽にものを買うことはできるけど「本物」の良さや、技術に触れ合う機会は減ってきています。だから、手ん店などのクラフト市は、実際に作品を見て技術に触れ合い、「本物」の良さを感じていただき、若い人たちが「自分もやってみたい。」「こんな技術を身につけたい。」と感じるきっかけとして、大切な役割を果たすと思っています。そして、実際に工房を訪ね、実際に技術を身につけて秋保に工房をかまえて、定住する。そんな動線を弾いていくことが究極の目標です。そのためにも今後、このようなクラフト市が定着するような町であってほしいです。
及川:素晴らしいですね。クラフト市がそのような未来を育むきっかけになるところまでは考えが及びませんでした。
熊野さん:そう。そして、職人同士が集うことで夢を共有する仲間が増える。手ん店をきっかけに秋保に職人が10人増える。そうなれば嬉しいね。
及川:そうですね。若い方が秋保に住み、技術を還元させることで地域が元気になれば嬉しいです。
熊野さん:そういった技術を持った人が秋保にはいるのです。ものを作るということはもちろん、ものを直すこともできます。今はものを直してまで使い込んでいく人は減ってきていますが、すり減らして使い込んで、直しながら使っていくことを楽しんでいただければ嬉しいですね。「本物」は修理ができるのです。そういった感覚をお客さんにも持っていただけるようにしたいです。その為には扱い方を説明する必要もあります。心の中でどう使うか。ということも含めて伝えていきたいです。
及川:最後に、秋保地域、また、秋保ヴィレッジガーデンに期待することなどがあればお伺いしたいです。
熊野さん:秋保地域には温泉があり自然が豊かな田舎の風景が残る町です。温泉に泊まり、四季折々の風景を楽しみながら工房を巡る。そんな非日常を体験できるのが秋保です。風景を見せる事自体が観光資源であり、それぞれに役割を持たせ、関わりあって魅力を発信出来れば可能性はもっと広がるように思います。
例えば、旅館での美味しい食事とうつわをコラボレーションさせて秋保を表現しようという取り組みをしたこともあります。問題はそれをどう消費に結びつけるか。という点にあります。大量には生産できませんが、少量だからこそできることもあります。

教育に結びつけることも考えます。学校給食などに地元の食器を使い、子どもの頃から本物に触れ合う機会を与え、昔の生活を楽しむ時間を設けてもいいと思うのです。その価値をまずは地元の人、そして行政などにも認めていただき、一緒に魅力発信に向けて取り組んでいければ嬉しいです。
秋保ヴィレッジガーデンは、秋保の町を再発見する場所に成長していくと思います。秋保地域の情報の発信地として期待しています。秋保の街の風景や、人柄の温かさなどを感じられるような場になってほしいです。
ますます忙しくなると思うけれど、頑張って!
及川:貴重なお話をありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします!
お話を伺った後、工房にあるさまざまな種類の箪笥作品、漆器などを拝見しました。お客様のニーズに合わせて、使用する木材を変えるなど、どれもこだわりと愛情の詰まった品ばかり。時代のニーズに合わせる柔軟な考えもお持ちです。
「ものを修理して使う楽しさを感じて欲しい。」というお言葉から、熊野さんの温かいお人柄を感じました。
秋保は「本物」の技術に触れることのできる地域であると改めて感じた一日でした。その様なこともガーデンが発信源となりお伝え出来れば嬉しく思います。
リターン
3,000円
感謝の気持ちを込めたお礼のお手紙
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
10,000円

お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(蓮華)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆ガーデンサポーターの認定証(蓮華)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター蓮華の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、20%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、20%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、20%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 申込数
- 17
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
3,000円
感謝の気持ちを込めたお礼のお手紙
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
10,000円

お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(蓮華)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆ガーデンサポーターの認定証(蓮華)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター蓮華の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、20%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、20%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、20%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 申込数
- 17
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月

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