
支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 101人
- 募集終了日
- 2017年10月31日
メッセージリレー秋保地域編②GreenField えむ 岡崎恵里さん
~メッセージリレー 秋保地域編②~
花が好きな気持ちを持ち続けて。
GreenField えむ EM 岡崎 恵里さん
門をくぐり抜けると、美しいグリーンの絨毯が広がります。
“赤毛のアンの世界が体感できる。”と根強いファンが沢山いらっしゃる「グリーンフィールドえむ」さんにお伺いしました。
そよ風に揺れるシュウメイギク、コスモスなどの季節の草花に引き寄せられるように歩いていくと、ガーデンに佇むオーナーの恵里さん。レモンバーベナを摘んで、「ハーブティーにしますね。」と迎え入れてくださいました。
今年の長雨の影響を感じさせない隅々まで管理の行き届いたガーデンは、日々のお手入れの賜物。それでも、「全然綺麗な状態ではなくて、お恥ずかしいです。ごめんなさいね。」ととっても謙虚な恵里さん。
樹木の間にあった蜘蛛の巣を見て、私が「今年は蜘蛛が多くて嫌ですね。」というと、「そうね。でも、蜘蛛の巣のおかげで他の虫が引っかかって助かるの。」とおっしゃいました。
お言葉一つ一つ切り取っても自然や生き物を尊重して庭づくりをされてきたことが伺えます。
そんな女性ガーデナーの先駆け的な存在である恵里さんに色々とお話を伺いました。
味わいはもちろん香りも含めて癒されます。
及川:今年は雨も多く、お庭の管理が大変だったと思いますが、えむさんのお庭は本当に美しくて、見とれてしまいます。
恵里さん:そんなことないですよ。お恥ずかしい限りです。私は許されるのであれば、ずっとお庭に出て花の仕事をしていたいくらいなのです。花が大好きで。
及川:そのお気持ちがお庭を見ると伝わってきます。草花も恵里さんの思いに応えるように生き生きしていますし、気持ちが通じ合っているようです。
恵里さん:私はもともと「商売」は苦手なんです。お花でお金のやり取りをするのはやめたいくらい。でも、生活をしていくためには割り切ってお商売をしなければいけない。そう頭では分かっていても、割り切ることができない辛さを感じてきました。
私にとって花は生きていくための糧。人生にとって大切なものなのです。
及川:好きなことを仕事にしていく中で、そういった葛藤はありますよね。
恵里さん:そう。でも、好きなだけではいけません。仕事としてやっていくためには収益を上げる必要があります。だから、心温まる花壇を作りながら、きちんとビジネスとして成り立っている地域は素晴らしいと思います。
及川:私も同じ思いです。やはり、利益を得ることが全面に出てしまうと、ガーデンにもその雰囲気が出てしまう気がして。ビジネスとして成り立たせるためには割り切ることも必要だとは思います。でも、根本にある気持ちがお客様に伝わらなければ、本当の意味で心安らぐ空間を作り出すことは難しいと思います。花の活動が活発な地域とそうでない地域は何が違うのでしょうか。
恵里さん:私も様々なガーデンやガーデニングショウなどに足を運びましたが、横浜市や八王子市など、行政をあげての取り組みがあるところは、花を見る目が違うように感じます。いいものを目指そうという意識が高いし、いいものを取り入れて、本物の良さを感じたいと思っているんですよね。
及川:値段だけで判断せずに、美しいと心から思えるものや、本物を求める意識が高いのでしょうね。
恵里さん:その感覚はやはり子どもの頃から教育していくことが大切。そういった地域では花育も盛んです。仙台ももっと盛んになればいいですね。
及川:そうですね。やはり、幼少時代の取り巻く環境というのは、基本的な価値観を形成します。恵里さんももともと花が好きというお気持ちがあったのですか。ここに至るまでの経緯をお伺いしたいです。
恵里さん:私は、東京生まれの東京育ちで、もともと花が好きというよりは、ものを作ること、特に洋裁。洋服を作る方に興味がありました。
及川:そうだったのですか。手仕事で繋がる点もありますが、いつごろから花に興味をお持ちになったのですか?
恵里さん:学校を選ぶ際も自分の好きな洋裁を学べるところを探していたのですが、親から自立したいという気持ちもあって、全寮制の園芸生活学科を選んだことが、花を学ぶきっかけになりました。園芸生活学科では被服を学ぶ課程もあって「ここなら、自立して好きなことも学べる」と思ったんでしょうね。結果、被服のことを学ぶ時間はほとんどなくて、土作りから、栽培方法、植物の歴史、、など園芸のことに関しては全般的に学びました。
及川:どこにきっかけがあるかわかりませんね!それが現在につながっているわけですね。
恵里さん:そうなんです。加えて、両親は園芸が大好きで東京に住みながらわざわざ畑を借りて野菜を育てたりもしていました。その姿を幼い頃から見ていた影響もあると思います。一緒に住んでいたころはその魅力がここまでわからなかった。でも、学んでいくうちに、「土ってなんて大切なものなのだろう。」と感じて、両親がやりたかったことってこういうことか。とわかったような気がしました。
及川:ご両親が伝えたかったことや植物の魅力を体感された学生時代だったのですね。
恵里さん:そうですね。花の世界の奥深さに魅せられました。栽培することはもちろん、花の成り立ちを紐解けば、学名はどうしてこう付けられたの?属名は?と全てに意味があるのです。今思えば、もっとその当時に勉強しておけばよかったと思うくらい。
及川:学生時代に学ばれたことがしっかりと今に生かされていますね。
恵里さん:その後、企業に就職しても、フラワーアレンジメントの講師となるために学校に通いました。それからもともと好きだった洋裁の学校にも。あと数回でアレンジメントの講師になれるところまで通った時に結婚して仙台に住むことになりましたが、こちらに来てからも東京に通ってフラワーアレンジメントの講師の資格を習得しました。
及川:就職した後やご結婚された後も、きちんとスキルとして習得するまで学ばれたのですね。気持ちが強くなければ、なかなかできないことだと思います。庭づくりはいつごろから始められたのですか。
恵里さん:もともと、主人がやっていた仕事があったので、すぐに庭づくりに取り組んだわけではありませんでした。しかし、きっかけがあって、これまでに身につけた自分の技術を生かしてお店を開こうと決意しました。だから、花壇には資格を持っていたアレンジメントで使える草花を植え始めたのが最初です。
学生時代から少し時間が経っていたこともあって、土作りから一から学び直しました。失敗も沢山しています。
当時、まだ「ガーデニング」という言葉すらあまり知られていなくて、情報も少なかったので、勉強することも難しかったような状況で。。でも、ありとあらゆる園芸書を読み、どうしたら花が育つのか?ということを勉強して歩いたものです。園芸書だけで図書館ができるぐらいありますよ。
震災以降、がれきに花びらが散らばる様子が彷彿とするという理由から、
ほとんど無価値になったといわれますが、
最近は再び息を吹き返しつつあります。
及川:たゆまぬ努力の積み重ねがあってこその美しさであると思うと、納得です。ご結婚もされて、子育てもされて、女性としてやるべきこととの両立もご苦労が多かったことと思いますが。
恵里さん:そうですね。女性としていかに両立していくかということはつきまといます。まずは健康であることが大切。子育ても同じですが、ゆっくり。慌てると苦しいものです。コツコツやっていくしかないのです。
及川:経験者である恵里さんからそう言っていただけると励まされます。私も秋保ヴィレッジガーデンで今後やっていく上でも健康第一でコツコツやっていくことは最大のテーマです。
恵里さん:私は、人によく思われたくて花を育てているわけではないですし、負けるもんか。と意地になってやってきたわけでもありません。ただ、私が花が好きでやってきたことを通して、皆さんが癒されたり、気持ちが良くなってもらえたら、ものすごく嬉しいです。
人によって価値が違うのは当然ですが、花を誠実に育てることで感じられる喜びを皆さんにも味わってほしい。その気持ちが連鎖して、広がりをみせてくれたらもっと嬉しいですね。
秋保ヴィレッジガーデンのプロジェクトの話を知ったときは、巡り合わせのように感じました。でも、現実は自分のやっていることで手一杯。なにかお手伝いをしたくても中途半端には出来ないし、、と思って。
「自分の出来ることって何?」と考えるしかなかったんです。生き物相手のことで一朝一夕で出来ることではないし、大変な苦労が伴うこともわかります。でも、あそこに素敵なガーデンができたら。。と考えるだけで嬉しくて。ただ見た目がいいというのではなく育てていくガーデンとして、私たちと共に生きていくような場所になるのではないかと期待しています。
及川:そのお気持ちが、私も本当に嬉しいです。
恵里さん:応援しています。コツコツやっていくしかないのだけれど、様々な問題に、相談に乗ってくれる存在があれば心強いと思います。ご両親に相談することはもちろんですが、サポートしてくれる場があれば可能性はもっと広がります。助けを求めていいのですよ。
及川:ありがとうございます。独りよがりにならず、より良いガーデンに育てていくためにもそういった機関を見つけて、連携をとってやっていきたいです。
恵里さん:「頑張ってください。」と軽々しくは言いにくいのですが、
応援してくれる人はたくさんいるはずです。それだけ花の力はすごいということ。
希望を持ち続けて頑張っていれば、本当の意味でのサポーターがついてくるはずです。その姿を見て、伝わるものは必ずあります。そういったご縁で繋がっていく世界であってほしいですね。諦めないで気持ちを持ち続けて欲しいです。
及川:温かいメッセージ、本当にありがとうございます。しっかりと頑張っていきたいと思います。
はじめて訪問した際に、ガーデンを案内していただきました。日当たりや水はけ、風通しなど生育環境をしっかりと見極め、植物の立場に立って庭造りを行うストイックな姿勢に感銘を受けました。これを続けることがどんなに大変なことか、私にはまだまだ理解し得ないのではないか、と自分自身を振り返りました。それほど、きちんと積み重ねてこられたことが花壇に反映されているように思えたのです。
見た目は華奢でとても力仕事をしているようには見えない恵里さん。思わず帰り際に、「無理なさらないでくださいね。」というと、
「全然華奢じゃないのよ~。しっかりしてるんだから。顔もシミだらけで恥ずかしい。でもね、こう言ってるんです。これは私の“勲章”です。」とにっこりお話してくださいました。
どんな時も花を愛する気持ちを心に持ち続け、庭づくりを続けてこられた恵里さん。私たちの時代にガーデニングという概念が定着したのもこれまでコツコツ続けてこられた恵里さんのような方々のお陰と言えます。
今後グリーンフィールドえむさんへ秋保ヴィレッジガーデンから動線を引っ張り、「秋保ガーデン街道」なんていう形で繋げることができれば嬉しいです。
(私の勝手な想いです。。)
貴重なお話をありがとうございました。
リターン
3,000円
感謝の気持ちを込めたお礼のお手紙
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
10,000円

お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(蓮華)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆ガーデンサポーターの認定証(蓮華)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター蓮華の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、20%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、20%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、20%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 申込数
- 17
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
3,000円
感謝の気持ちを込めたお礼のお手紙
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
10,000円

お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(蓮華)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆ガーデンサポーターの認定証(蓮華)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター蓮華の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、20%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、20%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、20%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 申込数
- 17
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月

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